組織開発とは


組織開発とは、「組織が優れたリーダーシップによって統率され、効果的なチームワークにより支えられ、多様なメンバーが価値観を共有しながら、一体となって変革を推進できるようにする」コンサルティングです。

組織人事コンサルティングファーム「ピープルフォーカスコンサルティング」では組織開発を次の5つの要素で定義しています。

1.リーダーシップ

組織の方向性を示し、メンバーの才能を育み、成果に導く力

2.チーム

個々の力を活かし、協業しながらチームの成果を最大化する力

3.チェンジ

変革を企て、関係者を巻き込み実行を管理する力

4.ダイバーシティ

メンバーの多様性を活かし、組織の強みにする力

5.バリュー

個人および組織の価値観を明らかにし、求心力を高める力

チームの強化

チーム機能を強化する場合のアプローチは「組織診断」「社員のコミュニケーション力強化」の2種類に大きく分けられます。 組織診断の方法としてWeb経由での匿名アンケートを実施し、結果を集計し解析します。質問内容はソフトなもので、「人間関係は健全か?」「目標や方針は明確に伝わっているか?」などの質問項目が並びます。 一方、コミュニケーション力の強化という目的では、「各種心理アセスメントを通じた自己分析と強み・弱みの認識」「コミュニケーション手法取得のための研修」「ネゴシエーションの研修」などが実施されます。

チェンジ

すでにクライアント社内で、何らかの改革を始めようとしている段階で相談に来るのがほとんどですが、次の2ステップで進めていきます。

1.課題とニーズの分析

クライアントのプロジェクトチームとディスカッションし、「成功させるための課題」と「必要な社外サポート」を明確にします。

2.実行支援

明らかになった課題を解決するためにメンバーを再編成します。チームが立ち上がったら、ファシリテーターを育成するためのトレーニング、組織横断的なプロジェクトミーティングの設定企画をサポートします。
各部門とのやりとりの窓口でもあり、改革の先導役にもなるファシリテーターの育成は非常に重要になります。育成のために数十回のワークショップを実施したり、コンサルタントがファシリテーターとして組織に入り込むこともあります。

ダイバーシティ

ダイバーシティは近年、非常に注目されてきている考え方です。 「社員一人ひとりが持つさまざまな違い(性別・国籍・年齢・学歴・職歴など)を受け入れ、それぞれを価値として生かすことで企業の競争力を向上させる」という考え方です。
女性や外国人社員をはじめ、多様な人材が十分に力を発揮できるように支援するだけでなく、管理職が自分と異なる社員を企業価値として活かし、企業の競争力強化につなげようとすることがダイバーシティの強化となります。
ダイバーシティは新しい分野なので包括的なダイバーシティ推進プログラムを提供するプロジェクトが多くなっています。

バリューの浸透

組織の価値観に関する取り組みといえば、「どのような文言で表現するか」「いかに社員の組織の価値観を理解させるか」といった事ばかりに主眼が置かれてきました。しかし、真の価値観共有のためには、組織の構成員が自らの価値観を明確にし、共有していくプロセスが必要です。プロジェクトの進め方の一例として、まず自社の組織風土を現すキーワード候補を挙げる簡単なワークショップがあります。

次に一人ひとりの価値観を明確化するためにメンバー同士でインタビューし、価値観を明確化すると共に、メンバー各自の価値観を全員で共有します。
そして、これらを踏まえ、社員が共感でき、自社の競争力を強化するような会社そして価値観を明文化し、それを具体的にイメージできるように小冊子を作成します。その結果、実際に離職率が減ったり、新卒の就職希望者が増加したりした事例もあります。

また、社内にバリューや自社ブランドを浸透するためのプロジェクトもあります。
ある企業では、ファシリテーションスキルを身に付けたリーダーを育成し、それぞれの現場で「ワークショップ型の社内ブランドスクール」を開催しています。このワークショップに一人ひとりが議論に参加することによってブランドビジョンに対して「納得」「賛同」という態度が生まれ、社員の自発的なアクションを導けます。また、PDCAサイクルを整備したプログラムを用いることで継続的なブランド育成が可能となります。
「組織を活性化したいけど、やり方がわからない、課題すらわからない」といった場合も多々あり、一つひとつの機能を強化するプログラムとは別に「組織開発プロジェクト企画・設計」段階から入るコンサルティングもあります。



組織人事コンサルティング プロジェクト事例

  • 戦略的人事マネジメント(SHRM)

    2000年あたりまでは組織人事コンサルティングは人事制度に焦点を絞ったプロジェクトが主流でしたが、近年では人事にも経営的観点を求められています。

  • リーダーシップ開発

    近年、組織開発の中でも特に話題のテーマになっていますが、定番手法は存在していません。社内MBA、ヤングアドバイザリーボードなど、さまざまな方法が考えられて、各社で導入されています。

  • 組織開発

    組織開発とは「組織が優れたリーダーシップによって統率され、効果的なチームワークにより支えられ、多様なメンバーが価値観を共有しながら一体となって変革を推進できるようにする」コンサルティングです。



組織人事コンサルタントについて

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