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EYストラテジー・アンド・コンサルティング
ピープル・アドバイザリー・サービス(EY PAS)
上野氏、上田氏、山田氏、笛木氏 インタビュー
上野様
転職後は人事制度設計や導入支援、人材育成、グローバルにおける人材マネジメント統合（タレントマネジメント等）等、人事コンサルティングの特定領域に限定することなく、「人事課題、経営課題の解決に取り組む」ことを念頭に活動し、コンサルタントとして10年以上従事して現在に至る。
上田様
山田様
退職後、米国のビジネススクールに留学し、2013年にEYに入社。現在は、M&Aに代表される様々な組織変革に伴う人事関連のサービスを中心に担当。
笛木様
INDEX
これまでの経歴・キャリア―事業会社からどのように今のポジションにつくことになったのか
本日はお時間を頂きましてありがとうございます。さっそくですが、まずは皆様のこれまでのキャリアについて、事業会社からどのように今のポジションにつくに至ったのかお聞かせください。
私は事業会社で人事担当者として、採用、研修、その他諸々、広く浅く担当していました。コンサルティング会社に転職するにあたり、所属していた会社で得られた知識やスキルだけでは不十分だし、早く他のコンサルタントに追い付かないといけない、という自分なりの健全な「焦燥感」を持ちながら転職しました。また、転職する思いとして、「自分なりの努力や知見で成長できるステージで活躍すること」というものがあり、「何でもチャレンジ、吸収すること」を大事にしていました。このような健全な「焦燥感」と転職時の思いが功を奏して、今の自分なりに納得のいくコンサルタントになっていけたのかなと思います。
私の場合は、前職で留学を検討していた時、その先のキャリアの選択肢の一つとして、コンサルティングを考えていました。人事部で7年勤務する中で人事の仕事に魅力を感じるようになっていた一方、多少の物足りなさを感じていたからです。事業会社の人事の立場では、日々起こる様々な出来事にある意味受け身で対応せざるを得ない、サッカーでいうディフェンス的な仕事の割合が一定以上あり、自分で得点を決められるフォワード的な仕事の機会が限定されている、と感じていたんですね。
そういった思いもあり、これまでの人事領域の経験を活かしつつ、より自分起点で仕事のできるキャリアとしてコンサルティング業界を検討していました。そして、留学中に参加したボストンキャリアフォーラムでEYに出会い、現在に至ります。
私は新卒の頃から、人事課題の解決を通じて、働く人がもっと活躍したり、働くことをより楽しく思えたり、会社という場所やそこでの経験をより良いものにしていきたいという漠然とした思いがあり、事業会社での経験を積みながらも、課題解決のスペシャリストであるコンサルタントの仕事に興味を持っていました。そんな中、事業会社でコンサルタントの方と仕事をする機会があり、様々な知識や経験を通じてアドバイスを頂く中で、自身もコンサルタントとして知見を広げていきたいと思うようになりました。
EYについては、面接で、「組織をこれから成長させていくという段階であるからこそ、チームで協力して課題解決に挑むという考えを重視している」と伺いました。チームで動きながら知識を吸収し、クライアントにも貢献できるという点で、EYは自分の考えとマッチしていると考え、入社を決めました。
事業会社時代から課題解決のスペシャリストであるコンサルタントの仕事に興味を持っていたところは、私も同じです。私の場合、新卒で入った会社がラグジュアリーブランド業界だったのですが、そこでは接客・販売のほかに、少ないながらも数店の新店オープンに携わる機会に恵まれました。新店オープンに際しては、接客から会計、在庫ピック、包装、お渡しまでの一連の動線を意識したレイアウトの設計や棚卸オペレーションの構築などを担当しました。その頃から、業務効率といった視点で課題を発見・特定し、それを解決に導くような仕事にやりがいと楽しさを覚えるようになり、気づけばそれを本職とするコンサルタントの道を志すことになりました。最初に扉を叩いた総合コンサルティング会社では、第二新卒採用ということもありコンサルの基本を叩き込まれて・・・"課題解決"の奥深さ・難しさを痛感する日々でしたね。約10年をその会社で過ごした後、自身の専門性を磨き、コンサルとしてさらなるステップアップを果たすべくEYでの第2のコンサル人生をスタートさせるに至りました。
魅力、苦労した経験（乗り越えた経験）
なるほど、皆様それぞれに、ご自身の経験を活かしつつも次なる成長を志してこの道に入られたのですね。実際にコンサルタントになられた今、ここまでの道のりを振り返ったときに、この仕事に対する魅力や苦労された経験などあるかと思いますがそのあたり、いかがでしょうか。
初めて人事制度設計の支援案件に入った時に非常に苦労しました。事業会社では、自分が当事者としてメンバーや関係者との議論を通じて何とか形にするということもできましたが、コンサルタントはクライアントが決定するにあたって可能性や検討の道筋を示すことが期待されています。つまり、クライアントの意思決定を支えるオプションや根拠を示す必要があります。しかし、まだまだ知識・経験が不足していたので、アウトプットにとても苦労しました。そこで、別のプロジェクトの事例を確認したり、上司や先輩から日々アドバイスをもらったりしながら、クライアントと仮説をディスカッションすることを繰り返しました。次第にソリューションが固まり、クライアントとの信頼関係も強くなっていったと感じています。がむしゃらにやった結果できることが増えたということもありますが、乗り越えられたのは上司を含めチームで仕事の質を高めていくという意識があったから。そういう意味では入社理由である、チームでの協力体制を実感した経験でした。
魅力という点では、幅広い企業の方と仕事ができること、そして自分でやりたいこと、チャレンジしたいことができることが魅力です。いかに仕事を自分なりに楽しむかがとても大事なのです。
転職当時に苦労したことは、事業会社では話しをしたことのないレイヤーの人たちと話をすることになり、それをまず理解すること、そして、自分自身の付加価値を感じてもらえるように取り組んだことです。当然自分一人ではないですが、役員や社長の方との打ち合わせに臨むにあたって、自分の価値をどう出すか、考え抜きました。
コンサルティング業界では「クライアントファースト」という言葉がありますが、まさにそのクライアントとの関係性が魅力です。会社対会社の契約に基づく関係ですが、クライアントと共に汗をかき、クライアントの課題を自分事として捉え、共に課題解決へ向けた取り組みを推進する。そうすることでいつしか、クライアントからパートナーや仲間（戦友）として、信頼を置いていただけるようになる。こうした関係をプロジェクトの数だけ築いていくことができることは、この仕事ならではの魅力です。プロジェクトが終わった後も、プライベートで仲良くさせていただいている"元"クライアントの友人は年齢・性別を問わずいて、それは大変ありがたく誇らしく感じています。苦労した経験としては、コンサルティングの「お作法」に慣れ、身に着けるまで何回も失敗を繰り返したこと。思考のクセ、これまでの常識や固定観念、「ロジカルさ」への執拗なまでのこだわりなど、コンサルをコンサルたらしめる基本動作や頭の使い方、プレゼンテーションの方法など、小手先でどうこうなるものではないスキルは、これまでの数々の失敗と、私を育ててくださった数多くのクライアント、先輩方の忍耐力のおかげで、まだまだ未熟ではありますが、身に着いてきました。振り落とされそうになっても、諦めずにしがみついてきたことも良かったのかな、と今となっては思います。
苦労した経験を挙げると枚挙にいとまがないので、私からは、事業会社からコンサルティング会社に移って感じた違いをお伝えします。特に強く感じたのは、どのような状況にあっても「出来ない」とは言わず、あらゆる手段を使ってクライアントへのバリューを出していくマインド、諸々の制約条件があることは承知の上で、時には敢えてド正論で「こうあるべき」を伝える姿勢、クライアントへの成果物における細部へのこだわりなどです。
比較的歴史の長い、古き良き日本の人事部門で経験を積んできた自分にとって、これらは大きなチャレンジであり、それは今でも変わりません。
事業会社出身だからこその強み
魅力的な仕事ではあるものの、未経験のコンサルティング業界に飛び込んだことで、やはり皆様ご苦労があったのですね。一方で、皆様のように事業会社出身だからこそ活かせたご経験や強みのようなものもあったりするのでしょうか。
そうですね。私は、クライアントの背景や置かれた立場、人事部門内部の様々な事情について、想像力を働かせられる、ということが大きな強みだと思います。第三者の立場から専門的なアドバイスを行うにしても、クライアントである人事部門の最前線で、実際のところどのような問題が起こりやすいのか、アドバイス、提案がどのような形で実務に落とし込まれていくのか、そういったところを具体的にイメージ出来ると出来ないとでは、アドバイスの説得力にも大きな違いが出てきます。
そうですよね。私も、人事として分かってくれると嬉しい部分が分かる、というところだと思います。私たちのクライアントである人事部門の方々は、コンサルタントの提案を受けた後、ある意味で彼らの顧客である経営や従業員へサービスを提供していくことになります。例えば、施策を提案する際は、経営として合理的な視点だけではなく、運用上のシンプルさや従業員からの納得の得やすさなど運用上の安定性、継続性の視点も重要になります。そこで、事業会社で実務や社員に直接向き合った経験からの勘所が活きてきます。実際にクライアントからも運用面の妥当性や効率性を確認されることも多いです。
私もこれまでの経験から言えば、事業会社の人事の経験がないコンサルタントより、人事担当者として現場からの声やそれらを踏まえた運用を日々考えたり対応していたことは、自身の強みになると思っています。コンサルタントになって、課題や対応案を検討する際も、その内容が現場からもどうとらえられるのかなど常に考えています。
繰り返しになりますが、私も「商売」や「お客様」を肌で感じて培ってきた"お客様視点"は、事業会社出身だからこその大きな強みだと思っています。私の場合は小売業の営業出身ですので、多少なりとも「商品・サービスをお客様へどう届けるべきか」をエンドユーザー視点だけではなく、ラストワンマイルの感覚を、実感を伴った形で持つことができます。だからこそ、その感覚を頼りにされることもありますし、プロパーコンサルタントとは異なる視点でのアイディアも提示することができると思います。
EY PASに興味のある方々へのメッセージ
ありがとうございます。最後に、EYのPASにご興味のある方へメッセージをいただけますでしょうか。
企業において戦略や事業計画などが策定されてもそれを実行するのは人です。社員がもつ能力を最大限に引き出す、かつ社員がイキイキと活躍できる環境を提供することは、解が１つだけとは限りません。それに対して、「私」というコンサルタント、PASという組織としてどのように取り組むのか、解が無数にあるからこそ難しいが、やりがいのある仕事だと考えています。PASには様々な領域のプロフェッショナルが集まっています。また、事業会社からコンサルタントを見たときには、他人は他人というイメージもありましたが、EYのPASにはそれが全くない。積極的にお互いをサポートする風土があります。そういった環境で自分の成長といろいろな企業の経営課題解決に向けてチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。
私自身も経験したことですが、事業会社からコンサルティング会社への転職は、色々と不安もあると思います。ですがEYには個人を尊重しつつも、チームとして成果を挙げていこうというカルチャーがあります。また、ここ数年、多くの同業他社から第一線のコンサルタントが次々と参画して、質量ともに急拡大している局面です。事業会社出身者にとっては、そうしたメンバーからも多くのことを吸収し、急成長ができる土壌が整っていると思います。
EYのPASは、様々なバックグラウンドを持つ人が集まり、成長拡大を続けている組織です。私が入社したころよりプロジェクトやクライアントの種類や規模も拡大していて、その分新しい知見も蓄積されている状況で、非常に面白いフェーズです。いろいろな人が集まって拡大している状態だからこそ、チームで補完・成長しあう環境が重視されているという点も魅力の一つです。特に事業会社出身の方、コンサルタントに興味を持たれているのであれば、ぜひ一度成長中のEYをご検討ください！
EYは今、全力で、業界を席捲しようとしています。その勢いのままに、EYのPASは他ファームでは後回しにされがちな人事・組織アジェンダを、ビジネスの柱として位置付け、サービスを提供しています。これは、経営資源の3要素である、ヒト・モノ・カネの「ヒト」を重要な要素として捉えている姿勢に他なりません。経営課題を解決に導くコンサルタントというだけでなく、組織、人事アジェンダの専門家集団だからこそ支援できるソリューションを私たちは持っています。ぜひ、"プロフェッショナル"という名に相応しい仕事を一緒に行いましょう！
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世界150カ国以上の国々に25万人以上のメンバーを持つEYのグローバルネットワークは大きな武器。グローバルで培われた様々な知見を活かせるほか、海外展開を考える日本企業や日本市場に参入する海外企業のプロジェクトなどクロスボーダー案件にも多数対応。財務プロセス改革から全社的コスト削減支援、サプライチェーン最適化といった財務・業務改革の分野で、クライアントの攻めの経営を支援する幅広いアドバイザリーサービスを提供しています。
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