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【特集#26】HR(人事)×Digital(デジタル化)のもたらすインパクト


HR(人事)×Digital(デジタル化)のもたらすインパクト

「HR×Digital」の背景

皆様は「人事部門」や「HR業務」ときいて、いったいどんなイメージをおもちになるでしょうか?
HR(人事)というと、
「財務・経理業務等のように数値化や定量化・定式化するのが難しい、ファジーな世界」
「判断基準の意思決定プロセスが見えづらい”密室”、ブラックボックスな部門」
「人間の経験と勘こそがものをいう、アナログな業務」
・・・等々と思われる方がまだ多いのではないでしょうか?

たしかに、社員数が数名~数十名規模の中小企業ならば、
・「社員の誰が、どんなスキル・能力・志向をもっているのか?」
・「誰が誰とどんな仕事をしているのか?」
・「誰がどんな成果を出しているのか?」
・「あの人の心身の健康状態は今どうなのか?」
等といった情報は、社長の目が届く範囲であっても、一人事マン・人事ウーマンが把握しておいてマネジメントに活かすことは決して難しいことではないかもしれません。

しかし、社員数が数千人や万人規模の中堅~大企業ではどうでしょう?
とても社長ひとりや人事部スタッフの経験と勘だけでは目が行き届きませんし手には負えないでしょう。
そのため、これまではそうした人事・人材情報は特に可視化されることもなく「クローズ化」「俗人化」され、それゆえどういう基準や意思決定プロセスを経てどう活かされているかが「密室」「ブラックボックス化」してしまっていました。

それでも事業が成長し組織がうまくいっている時代はよかったのですが、いまはまさに「War for Talent」(優秀な人材の争奪戦)の時代です。
人材の「アトラクション&リテンション」(いかに優秀な人材を自社に惹きつけ採用し・離職されることなく長く幸せに活躍してもらうか)が経営において益々大きなカギとなっているいま、人事部門やHR業務には「Digital(デジタル化)」による変化・進化が大きく求められてきています。

「HR×Digital」のもたらすインパクト

HRデータ・ピープルアナリティクスの活用例

先日、とある中堅企業で人事マンとして働く知人から、「自社で”クラウド人材管理システム”を導入した。以前よりも効率的に人事業務を回せるようになったし、スキルと職務のマッチングやスタッフの中長期のキャリア開発を支援しやすくなって助かった」と聞きました。

また、とある大手企業でSEとして働く友人は、「会社でスマホを使った健康管理システムが導入された。おかげで以前より歩くようになって、健康的にダイエットできた!」のだそうです。

皆様もご自身の仕事・職場や日常生活のなかで、「HR(人事)×Digital(デジタル化)」のメリットを感じられたことはありませんか?

あるいは、「人事マンとしての自身の業務が、近い将来AIに取って替わられてしまうのではないか・・・」等々と、Digital(デジタル化)の脅威を肌で感じているという方もおられるかもしれません。


Digital(デジタル化)の推進による業務の効率化や高度化に伴って、じつに多くの企業とビジネスパーソンが、「働き方の変化」と共に「意識そのものの変革」や「組織改革」にも直面しています。

また、人工知能(AI)やコグニティブ技術、ロボティクスを活用した業務の自動化や拡張が進み、
問題解決やコミュニケーション等のヒューマンスキルが担っていた職務をテクノロジーが担えるようになることで、さまざまな分野で「職務の再構築」も進展しています。

このように、「HR(人事)×Digital(デジタル化)」のもたらすインパクトは、私たちにとってとても身近でHotなものとなってきていますよね。


筆者自身コンサルタントであったときもそうでしたし、いまもかつての同僚・先輩後輩や「コンサルタント転職」をお手伝いした方々からよく聞くのですが、企業あるいはその組織カルチャーには大きくふたつあります。

ひとつは、先端テクノロジーの可能性に好奇心をもってトライアンドエラーをよしとして、「まずはこの領域で何ができるか?どんな効果があがるか?試してみよう」と少しずつ自分たちに取り入れていく「チャレンジャー/アダプター企業」。
もうひとつは、その逆。いわば「現状維持/フォロワー企業」。

そして、まだ多くの会社や人が、「HR(人事)×Digital(デジタル化)」のもたらすその破壊的なほどのインパクトに直面して危機感を募らせながらも現状維持にしがみついてしまい、「ウチではまだ早い・・他の会社での効果を見届けてから・・」と事情は様々ではありますがフォロワーでいても仕方がないと諦めかけているのが実状ではないでしょうか。

皆様の会社は、そしてご自身は、どちらでしょう?

「HR×Digital」において、コンサルティングファームが果たす役割

HRデータ・ピープルアナリティクスを活用して成果を出している企業例

コンサルティングファームや組織人事コンサルタントは、
「HR×Digital」のもたらすインパクトとは、「企業と人がさらに進化するチャンス」であると捉えています。

ご参考までに、大手コンサルティングファーム数社の「HR×Digital」における取組例を概観してみましょう。

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)の組織人事コンサルティング部門

こちらではたとえば、
・デジタルトランスフォーメーションを推進するチーム・風土・人材の変革を支援するデジタルHRコンサルティング
・グローバルでHRシステムのデザイン・導入・保守運用とデータによる高度な人材利活用を支援するHR Technologyコンサルティング
・大規模なHRの機能・組織・業務・IT・人材のリ・デザインをゼロベースから支援するHR Strategyコンサルティング

・・・といったサービスを展開されています。

KPMGコンサルティングのピープル&チェンジコンサルティングコンサルティングサービス

こちらではたとえば、「HERO (Human Establishment and Resource Optimizer)」という人事業務の効率化・高度化を実現するためのAIソリューションを提供されています。

事例のひとつとして、日本全国に支店を構えるとある大企業クライアント。
こちらでは半年に1回大規模な人事異動を実施し、従来は人手と時間を膨大にかけて半ば勘と経験で判断して配属を決めていたそうです。
そこで、配属業務の高度化・効率化を目指して同社のAIソリューションを導入し、膨大な人事上のビッグデータを分析・活用することで、数週間かかっていた作業が数分で済むほどの圧倒的な効率化を実現したそうです。

また、同社のAIソリューションでは、根拠を可視化して配属のレコメンド案を出せたり、自然言語処理の活用によって採用エントリーシートの分析に活かしたり、ということもあるそうです。
クライアントも同社も、そうして様々なデータを蓄積してAIに学習をさせることで処理精度を上げ、より効果的な配属や採用につなげていくべく「HR×Digital」に取り組んでおられます。

PwCコンサルティング

こちらではたとえば、
・Transformation Design:
 デジタルワークフォースとヒューマンワークフォースの両者の共存・ 協働を軸に、組織・人・文化を同時に変革する。(「不確実性化の中で改革を牽引する」ご支援)
・HR Shared Service Center & Outsourcing:
 顧客企業のニーズやケーパビリティを踏まえ、グローバルレベルでの労働力市場やテクノロジーの動向を捉え、持続的 かつ成長可能なプラットフォームをデザインするとともに、顧客企業のマインドセットの変革を支援する。 (「事業の変化と成長を支えるアドミニストレーションエクセレンスをグローバルレベルで追及する」ご支援)
・HR Technology:
 人事領域のITソリューションコンサルタントとして、人事システムの構想策定やパッケージ・ベンダーセレクションなどの戦略フェーズから、Success factorsやWorkdayなどのITソリューションを用いたシステム導入・業務プロセス 改革を行う実行フェーズまで、クライアントの課題解決を一貫してご支援。

・・・といったサービスを展開されています。

PwCでは、Success factorsやWorkdayをはじめテクノロジーを使った人事業務運営にフィットする人事施策が作れることを強みとし、また、その先のデータ・アナリティクスを視野に入れて必要なテクノロジーとデータのデザイン・高度化ができることで、顧客企業に大きな価値提供をされています

このように、企業は「HR×Digital」コンサルティングによって、ミッション・ステートメントや慈善事業を超えた「ソーシャル・エンタープライズへと進化」でき、「人間中心の組織改革」を進めることができるのです。
そして人は、「HR×Digital」コンサルティングによって、たとえば「SMAC」(ソーシャル・モバイル・アナリティクス・クラウドの頭文字)技術を利用したデジタルツールを活用することで、「働きがいと生産性を両立」できるような新たな働き方、ひいては新たな生き方ができるようになるのです。

「HR×Digital」における、コンサルタント(候補)最新採用動向や採用ニーズ

「HR×Digital」コンサルティングや同領域での採用動向についてより詳しくお知りになりたい方に、個別のキャリア・転職相談会をご用意しております。
皆様のご経験やご関心・問題意識等を伺いながらご説明させて頂きます。
ざっくばらんにお話できますのを楽しみにお待ちしております!

 

エグゼクティブ・コーチ 丸山 博貴
丸山 博貴(Hiroki Maruyama)

エグゼクティブ・コーチ

明治大学政治経済学部卒


米国留学を経て、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に第二新卒入社。
私大の学校改革プロジェクトや東京オフィスでのERPソリューション部門立上げ関連プロジェクト等に参画。
その後PwCC(現IBM)に人事担当としてキャリアチェンジ転職。
その後ムービン設立に第一号スタッフとして参画。
以来、組織人事コンサルへの転職支援実績多数。

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