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クニエ(フォーティエンスコンサルティング)


クニエ(フォーティエンスコンサルティング)

クニエは、2009年にNTTデータグループの一員として設立された、日本発のビジネスコンサルティングファームです。この出自は単なる資本関係に留まらず、クニエの企業DNAの根幹を成しています。日本の通信インフラを支え、その発展に貢献してきたNTTグループが持つ「国民の公益に資する心」「日本経済への貢献心」という志を、クニエは色濃く受け継いでいます。

この公共的な精神は、短期的な利益追求よりも、顧客企業の価値向上や社会全体への貢献を優先するというビジネス哲学に直結しています。これは、利益至上主義を掲げる多くの競合ファームとは一線を画す、極めて重要な差別化要因です。この「貢献心」こそが、後述する同社のコンサルティングスタイルや評価制度の基盤となっています。 

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クニエについて

会社概要:クニエ

社名 株式会社クニエ
※2025年10月1日より「フォーティエンスコンサルティング株式会社」に社名変更
URL https://www.qunie.com/
代表 代表取締役社長 山口重樹
設立 2009年7月1日
所在地 東京本社: 東京都千代田区大手町2-3-2 大手町プレイスイーストタワー11F
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クニエの本質:日本発グローバルファームの哲学とDNA:クニエ

クニエの本質:日本発グローバルファームの哲学とDNA:クニエ

クニエという社名は、「Quality Unites Enthusiasms」の頭文字から作られた造語であり、「品質」と「熱意」の「融合」を意味します。この二つの要素こそ、同社の価値提供の源泉です。 

品質 (Quality)
これは、「少数精鋭で専門性の高い人材」によって提供される、先進的で高品質なコンサルティングを指します。事業会社で培われた深い専門知識を持つコンサルタントが、机上の空論ではない、現場に根差した本質的な解決策を提供します。 

熱意 (Enthusiasms)
これは、戦略を提示して終わりにするのではなく、「お客様に最後まで伴走し」、変革が現場に定着するまで共に走り続ける情熱とコミットメントを意味します。

この「品質」と「熱意」の融合こそが、クニエ独自の提供価値であり、その精神は「情熱こそ、クニエのエンジン その熱意の分だけ、世界は変えられる」というスローガンに集約されています。

純粋な利益追求からの脱却:顧客と「伴走」するスタイル

クニエという社名は、「Quality Unites Enthusiasms」の頭文字から作られた造語であり、「品質」と「熱意」の「融合」を意味します。この二つの要素こそ、同社の価値提供の源泉です。 

クニエのコンサルティングスタイルは、業界の常識とは一線を画します。大規模なITプロジェクト偏重や、前述の利益至上主義といった経営手法を明確に否定しています。

同社が標榜するのは、「実直なコンサルティング」です。これは、戦略策定から実行支援、そして最も重要な「定着」まで、顧客と一体となって長期的な視野でサポートするスタイルを指します。このアプローチは、顧客との間に強固な信頼関係を構築し、その結果として、顧客の約8割がフォーチュン・グローバル500に名を連ねる日本企業という、トップティアのクライアント基盤を築き上げています。利益を第一に追求しないアプローチが、結果としてビジネスの最高峰で成功を収めている事実は、同社のビジネスモデルの有効性を証明しています。

事業の柱:製造業支援から地方創生、そしてグローバル展開へ

クニエの事業領域は、その理念を反映して多岐にわたります。

製造業における強み
日本の成長を支えてきた製造業、特に自動車や重工業といった基幹産業の支援にルーツを持ち、生産や設計開発といった極めて難易度の高い領域で高い専門性を発揮しています。

真のグローバルオペレーション
同社のグローバルモデルはユニークです。日本に本社を置くファームとして、コンサルタント自らが海外に赴き、プロジェクトを主体的に実行します。プロジェクトの65%以上がグローバル案件であり、これは多くの外資系ファームが現地法人に依存するモデルとは全く異なる、よりダイナミックで主体的なグローバル経験を提供します。NTTデータの広大なグローバルネットワーク(53カ国・214都市)も、その活動を力強く支えています。

社会貢献活動: 利益を目的としない社会貢献活動にも注力しており、特に「地方創生」の領域では日本最大級の専門コンサルティングチームを擁しています。また、JICA(国際協力機構)などの機関と連携し、開発途上国支援にも積極的に取り組んでいます。

未来への変革:社名変更「フォーティエンスコンサルティング」とその意義

クニエは現在、歴史的な転換点に立っています。2025年10月1日付で、社名を「フォーティエンスコンサルティング株式会社(Fortience Consulting Inc.)」へ変更することを発表しました。

この社名変更は、単なる名称の変更ではなく、企業の戦略的な意志表明です。これは、同社が従来のプロセス改善や実行支援のパートナーというイメージを超え、顧客の未来を洞察し(Foresight)、それを実現するための強さ(Strength)を共に築く(Fortience)という、より高次の戦略的パートナーへと進化する決意を示しています。この動きは、同社がM&A、新規事業創出、組織変革といった最先端のコンサルティング領域で、より主導的な役割を果たしていくという野心的なビジョンを明確に打ち出すものです。

この社名変更が示唆するのは、クニエが安定した基盤の上に、未来志向の野心的な成長戦略を描いているという事実です。これは、同社がまさに今、第二の創業期ともいえるエキサイティングなフェーズに突入していることを意味しており、これから参画する人材にとっては、企業の未来を共に創り上げるまたとない機会となるでしょう。

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クニエが求める人材と採用プロセス

クニエが求める人材と採用プロセス

クニエの採用プロセスを成功裏に突破するために、同社が最も価値を置くマインドセットと経験について解き明かします。

求めるのは「熱意」と「貢献心」:クニエが評価するマインドセット

クニエが求める人物像の核心は、スキルセット以上に、「熱意」と「貢献心」というマインドセットにあります。顧客のため、チームのため、そして社会のために貢献したいという強い想いを持ち、それを「行動に移せる」人材を求めているのです。

面接や職務経歴書においては、単に自身の成果をアピールするだけでなく、その動機がどのように顧客や社会への貢献に繋がっていたのか、という視点で自身の経験を再構築し、語ることが極めて重要になります。自己の利益よりも、顧客が抱える困難な課題解決に情熱を燃やせる人物こそ、クニエが求める理想のコンサルタント像です。

事業会社出身者の活躍:現場の「専門性」が最強の武器となる理由

クニエは、事業会社で深い専門性を培った人材の採用を極めて重視しています。これは、同社のコンサルティングスタイルに起因します。顧客企業の現場担当者と同等、あるいはそれ以上の知識を持つことで初めて、本質的な課題を見抜き、現場のエキスパートの懐に飛び込んで信頼関係を築き、一体となって改革を推進できると考えているからです。

したがって、貴殿がこれまで培ってこられた業界での経験は、単なる応募資格の一つではなく、クニエで成功するための最も価値ある資産となります。同社は、コンサルタント未経験者を単に「採用」するのではなく、業界の専門知識という「原石」を仕入れ、独自のトレーニングで「コンサルタント」へと磨き上げるという、明確な人材戦略を持っています。この「現場のリアリティ」と「コンサルティング方法論」を兼ね備えたハイブリッドな人材こそが、クニエの競争優位性の源泉なのです。

選考フロー徹底解剖:書類から最終面接までの重要ポイント

中途採用の標準的な選考プロセスは以下の通りです。所要期間は通常1~2ヶ月程度とされています。

1. 応募
2. 書類選考
3. 1次・2次面接
4. 適性検査
5. 最終面接
6. 内定

各ステップでのポイントは以下の通りです。

書類選考
職務経歴書では、具体的な数字と共に、成果に至るまでのプロセスや自身の役割を論理的に記述することが求められます。クオリティの高い書類は、その後の面接評価にも好影響を与えます。 

面接
面接は配属予定部門のコンサルタントやマネージャー、および人事担当者が行います。スキルや経験だけでなく、志望動機を通じてクニエの価値観との整合性が厳しく見られます。コンサルティングファーム特有のケース面接が課される可能性も視野に入れた準備が必要です。 

適性検査
1次・2次面接を通過した後に実施されます。形式はクニエ独自のものである可能性が示唆されています。

現在の募集ポジション概観

クニエは現在、事業の急成長を背景に、極めて広範な領域で積極的に採用活動を行っています。これは、貴殿の経験を活かせるフィールドが数多く存在することを示唆しています。主要な募集ポジションを以下の通り整理しました。

クニエの主要な募集ポジション(要約)

カテゴリー 具体的な領域 ポジション名の例(に基づく)
インダストリーコンサルティング

製造、小売・流通、消費財、金融、ヘルスケア、エネルギー、公共

インダストリーコンサルタント(製造), 電力・エネルギー業界コンサルタント(Digital領域), インダストリーコンサルタント(金融サービス)

ソリューションコンサルティング(デジタル・戦略)

DX/GX、新規事業、データ活用、SCM、購買、PLM

DXコンサルタント, 新規事業コンサルタント(ビジネスデザイナー), SCMコンサルタント, PLMコンサルタント

ソリューションコンサルティング(コーポレート機能)

人事 (HCM)、財務・会計、ITマネジメント

HCMコンサルタント(戦略/制度), CFOアドバイザリー, IT戦略コンサルタント(CIOサポート)

テクニカル・導入支援

ERP、クラウドアプリケーション、ITインフラ

グローバルERP上流コンサルタント, SAP Aribaコンサルタント, ITインフラストラクチャー&テクニカルサービスコンサルタント

地域・専門領域

地方創生、開発途上国ビジネス、大阪・九州拠点

経営改善・事業再生コンサルタント, 途上国・新興国ビジネスコンサルタント, 【大阪採用】 DXコンサルタント

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成長を加速させる人事制度:評価・キャリア・研修の三位一体

成長を加速させる人事制度:評価・キャリア・研修の三位一体

本章では、クニエの理念と文化を支える、人材育成のための内部メカニズムを分析します。同社のユニークな制度こそが、その哲学を実践するためのエンジンとなっています。

ノルマなき評価制度:個人の「成長」を測る独自のコンピテンシー評価

クニエの人事評価制度は、コンサルティング業界において極めてユニークです。最大の特徴は、社員同士の相対比較や、個人に課される売上・利益ノルマが一切存在しないことです。

評価の根幹をなすのは「コンピテンシー評価」と呼ばれる制度で、前年の自分自身と比較してどれだけ成長したかを評価の基準とします。評価項目は、以下の4つの大項目で構成されており、同社の価値観が色濃く反映されています。

1. 専門性 (Expertise)
2. コンサル力 (Consulting Skills)
3. マネジメントとリーダーシップ (Management & Leadership)
4. 社会的人間性 (Social Humanity)

この評価制度は、社内の過度な競争ではなく協調を促し、短期的な成果よりも長期的な成長を奨励する、クニエの企業文化そのものを形成する基盤(キーストーン)と言えます。理念が単なるお題目でなく、具体的な制度によって担保されている点は、働く環境としての信頼性を大きく高めるものです。

キャリアパスの展望:スペシャリストへの道筋と昇進の実際

クニエには、アナリストからマネージングディレクターに至るまで、明確に定義されたキャリアパスが存在します。昇進は年齢や社歴ではなく、個人の能力とパフォーマンスに基づいて決定されます。

特筆すべきは、マネージャー昇格後に、深い専門性を追求するスペシャリストとしての道と、組織マネジメントを担う管理職としての道の、二つのキャリアパスを選択できる点です。これにより、個人の志向に合わせた長期的なキャリア形成が可能となります。キャリアの道筋と昇進のスピード感について、以下の表にまとめました。

クニエのキャリアパスと昇進

役職 標準的な在籍期間 主な役割と責任(に基づく)
アナリスト

1年(新卒

研修、リサーチ、データ分析が中心。手厚い指導の下でプロジェクトをサポートする。

コンサルタント

2~4年

特定モジュールやタスクの責任者。分析、顧客向け資料作成、会議ファシリテーションを担い、顧客との信頼関係の基礎を築く。

シニアコンサルタント

2~4年

より大きなワークストリームを管理し、若手を指導。主体的に解決策を策定し、顧客との関係をより自律的に管理する。

マネージャー

3~5年

プロジェクト全体を管理し、成果物の品質に責任を持つ。チームを率い、顧客に対する主要な窓口となる。

シニアマネージャー以上

実力次第

複数プロジェクトの管理、新規ビジネス開拓、ファーム経営への貢献を担う。専門領域におけるエキスパートとして認知される。

「品質第一」の開発思想:中途入社者向けの手厚い研修プログラム

クニエの大きな魅力の一つが、その充実した研修制度です。同社は人材育成において「『スピードよりも質を重視』」という哲学を掲げています。

驚くべきことに、コンサルティング経験者を含む中途入社者に対しても、新卒入社者向けに匹敵する内容の長期間にわたる研修プログラムの受講が義務付けられています。これには、ロジカルシンキング、コンサルティング方法論、業界知識などが含まれ、ファーム全体で一貫した「品質」を担保するための徹底した投資姿勢がうかがえます。これは、同社が個々の人材の成長に真摯に向き合っていることの何よりの証左です。

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クニエの年収と福利厚生

クニエの年収と福利厚生

本章では、クニエの理念主導の文化が、高い水準の報酬と両立している事実を、データに基づいて明らかにします。

年収水準の徹底分析:役職・年齢別のリアルな報酬

複数の情報源を統合すると、クニエの報酬水準は非常に魅力的であることがわかります。社員の口コミに基づく平均年収は1,128万円と報告されており、日本の平均給与と比較して極めて高い水準です。

年齢別に見ると、30歳で865万円、35歳で1,074万円という推定値があり、30代で年収1,000万円を超えるキャリアパスが現実的であることを示しています。役職別の年収レンジを、複数の情報源を統合して以下に示します。

クニエの推定年収レンジ

役職 推定年収レンジ(円) 備考・情報源の統合分析
コンサルタント

500万~1,000万

経験者採用の出発点。経験に応じてレンジが変動

シニアコンサルタント

600万~1,200万

重要な責任を担う中核的な役割

マネージャー

900万~1,700万

年収1,000万円を超えることが多い。上位層は2,000万円に達する可能性も

シニアマネージャー以上

1,200万~2,500万

高いリーダーシップを発揮し、高い報酬が期待できる

パートナー/ディレクター

2,000万以上

ファームの経営層。報酬は業績に連動

充実の福利厚生:NTTデータグループならではの魅力

クニエの福利厚生は、NTTデータグループの一員であることのメリットが最大限に活かされており、他の多くのコンサルティングファームを凌駕する充実度を誇ります。これは、社員が安心して長期的にキャリアを築いていくための盤石な基盤となります。 

特に、将来の資産形成や万が一への備えに関する制度が手厚いのが特徴です。その概要を以下に示します。

分類 制度・内容
資産形成

NTTグループ確定拠出年金、NTT企業年金基金、財形貯蓄制度、社員持ち株会制度、退職積立金

保険・保障

各種社会保険完備、総合福祉団体定期保険、長期障害所得補償保険

休暇制度

完全週休2日制(土日)、祝祭日、年末年始休暇、年次有給休暇、リフレッシュ休暇、創立記念日、慶弔休暇、産前産後休暇、病気休暇

家賃補助制度などはありませんが 、複数の手厚い年金制度や退職金制度、充実した保険制度は、社員に大きな安心感を与えます。また、リフレッシュ休暇や創立記念日休暇といった独自の休暇制度も、心身の健康を維持し、生産性を高める上で有効に機能しています。このような大企業並みの福利厚生は、コンサルタントが目の前のプロジェクトに集中し、安心して挑戦し続けるための強力な支えとなります。

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クニエの「組織・人事」コンサルティング

クニエの「組織・人事」コンサルティング

 

提供ソリューションの全体像:戦略からIT、パフォーマンス最大化まで

クニエの組織・人事領域が提供するソリューションは、非常に広範かつ体系的です。そのポートフォリオは、主に以下の4つの柱で構成されています。

1. 組織・人事戦略のデザイン
ミッション・ビジョンの策定、組織構造設計、タレントマネジメント戦略立案といった、最上流のコンサルティング。

2. 人材マネジメントの仕組みづくり
等級・評価・報酬制度の設計、キャリアパス構築、M&Aに伴う人事制度統合といった、戦略を具現化する仕組みの構築。

3. 人事ITによる人事トランスフォーメーション
テクノロジーを活用した業務改革。人事ITグランドデザインの策定から、SuccessFactorsなどのシステム導入支援までをカバー。

4. 組織と人のパフォーマンス最大化
チェンジマネジメント、働き方改革、生産性向上、各種研修プログラムの設計・実施といった、変革を組織に根付かせるための支援。

HCM(ヒューマン・キャピタル・マネジメント)コンサルティングの思想とアプローチ

クニエのHCMコンサルティングは、ファーム全体の哲学を色濃く反映しています。その本質は、単なる人事制度の設計やHRテクノロジーの導入に留まりません。あくまで「組織・人材」をテーマとした「ビジネスコンサルティング」であり、経営戦略と現場の実行を繋ぎ、クライアントの企業価値向上に貢献することを最終目的としています。

このアプローチを可能にしているのが、前述したNTTデータグループ内での役割分担です。クニエがビジネス変革の最上流(戦略、業務改革、構想策定)に特化し、大規模なシステム開発・導入はNTTデータが担うという構造は、HCMコンサルタントが特定のテクノロジー製品の導入ありきで思考を狭めることを防ぎます。その結果、コンサルタントは「あるべき組織の姿は何か」「事業戦略を実現するために、どのような人材ポートフォリオが必要か」「変革を促す企業文化をいかにして醸成するか」といった、より本質的で知的好奇心を刺激する問いに集中することができます。 

近年、注目を集める「人的資本経営」やその情報開示といったテーマにも深く関与しており、時代をリードする最先端の課題に取り組む機会が豊富です。クニエのHCMプラクティスは、HRテクノロジーを「戦略実現のためのツール」として客観的に捉え、真の課題解決を目指す戦略家にとって理想的な環境と言えます。候補者は、単なるシステム導入の専門家ではなく、経営者の視点から人と組織の課題を解決するビジネスアドバイザーとしてのキャリアを築くことが可能です。

提供サービス:人的資本経営の羅針盤

クニエのHCMプラクティスが提供するサービスは、現代の企業が直面する組織・人事課題を網羅しており、その幅広さと深さは業界でもトップクラスです。これらのサービスは、クライアントが持続的に成長するための羅針盤として機能します。その主要な領域は、以下の表のように整理できます。

大分類 具体的なサービス内容 主なクライアント課題
組織・人材戦略のデザイン

人的資本経営・開示コンサルティング、ミッション・ビジョン設計、組織設計、タレントマネジメント戦略デザイン

ESG/投資家からの要請対応、企業理念の浸透、事業戦略と連動した組織構造の最適化

人材マネジメントの仕組みづくり

等級・評価・報酬制度設計、M&Aに伴う人事制度統合、キャリアパス設計、グローバル人材マネジメント構築

M&A後のシナジー創出、従業員の成長支援、グローバルでの統一された人材管理の実現

人事ITによる変革

人事ITグランドデザイン、タレントマネジメントシステム構築支援、人事給与システム構想策定、人的資本情報可視化

DX推進と人事業務効率化、データドリブンな人事戦略の実現、各種人事システムの最適化

組織と人のパフォーマンス最大化

ワークスタイル変革、チェンジマネジメント、現場力・マネジメント力強化プログラム、生産性調査分析・改善

生産性向上とエンゲージメント向上、変革への抵抗の克服、管理職の育成

このサービス体系から明らかなように、クニエのHCMコンサルタントは、戦略という最上流の構想策定から、制度設計、IT活用、そして現場の意識・行動変革という定着化まで、一気通貫でクライアントを支援する機会を得られます。自身の専門性や興味に応じて、多様なプロジェクトに挑戦し、キャリアの幅を広げていくことが可能です。

人的資本経営とタレントマネジメント:現代の最重要テーマへの取り組み

特に注目すべきは、現代経営における最重要テーマである「人的資本経営」と「タレントマネジメント」に対する深い専門性です。

人的資本経営
昨今、日本でも情報開示が義務化されるなど関心が高まっているこの領域において、クニエは経営戦略と連動した方針策定、KPI設計、データ整備・開示までを一気通貫で支援する強力なサービスを提供しています。

タレントマネジメント
採用から育成、リテンションに至るまで、人材ライフサイクル全体を最適化する支援を行います。特にグローバルな文脈での人材マネジメントに強みを持ち、このテーマに関するホワイトペーパーを複数発行するなど、業界のソートリーダーシップを発揮しています。

この領域で働く魅力:グローバルな舞台と顧客との深い関係性

クニエの組織・人事チームで働くことには、以下のような大きな魅力があります。

"Work with Client"の体現
クライアントの海外拠点支援や、クニエのグローバルネットワークと連携したプロジェクトが多数あり、グローバルで通用するスキルを習得できます。

統合的な課題解決
戦略、業務プロセス、ITを切り離さず、統合的なソリューションとして提供できるため、コンサルタントとして非常に幅広い知見と経験を積むことが可能です。

この組織・人事コンサルティング部門は、まさにクニエという企業のフィロソフィーの縮図(マイクロコズム)です。同社が自社で実践しているユニークで先進的な人事制度(ノルマなき評価制度など)は、クライアントにアドバイスをする上での強力な説得力とリアリティの源泉となります。ファームのアイデンティティと、自身の専門的実践が完璧に一致する、類まれな環境と言えるでしょう。

グローバルHCMという舞台:世界で通用する専門性の構築

クニエのHCMプラクティスは、同社のグローバルな事業展開と密接に連携しています。コンサルタントは、日系企業の海外拠点における人事課題の解決や、グローバル統一の人材マネジメント基盤の構築といった、国境を越えた複雑なプロジェクトに携わる機会が豊富にあります。

ここで得られる経験は、単に海外出張が多いというレベルに留まりません。クニエの「日本中心のグローバリズム」モデルにおいて、コンサルタントは日本本社の戦略と、海外現地の文化・法制度・商習慣との間に立つ「架け橋」としての役割を担います。例えば、日本で設計された人事評価制度を、文化的な背景が全く異なる欧州や東南アジアの拠点に、いかにして現地の納得感を得ながら導入・定着させるか。このような難題を解決する過程で、高度な問題解決能力はもちろん、異文化への深い理解、そして多様なステークホルダーを巻き込む調整力が養われます。

これは、座学でグローバルHRのベストプラクティスを学ぶこととは比較にならない、実践的で血肉となる経験です。本社と現地法人の間で板挟みになりながらも最適解を模索し、多様なバックグラウンドを持つチームを率いて変革を成し遂げる。こうした経験の積み重ねは、候補者を将来的にあらゆるグローバル企業で活躍できる、真の「グローバルHRプロフェッショナル」へと成長させる高速なキャリアトラックとなるでしょう。

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まとめ

クニエは、「日本発のグローバルファーム」という独自の立ち位置で、NTTデータグループの安定基盤と先進技術を活用し、クライアントと長期的なパートナーシップを築くコンサルティングファームです。その社風は、外資系のドライな実力主義とは一線を画し、協調性とチームワークを重んじる日系企業の良さを併せ持っています。

コンサル未経験者であっても、特定の業界における深い知見と「熱意」があれば、門戸は広く開かれています。しかし、その人気と求める人材レベルの高さから、転職難易度は極めて高く、生半可な準備では内定を勝ち取ることは困難です。

クニエへの転職を成功させる鍵は、同社のユニークな文化とビジネスモデルを深く理解し、自身のキャリアプランとどう合致するのかを明確に語ること、そして選考の最難関であるケース面接に対して、徹底的な対策を講じることに尽きます。

ムービンでは、コンサルティング業界に特化した長年の支援実績に基づき、クニエの企業文化や選考の特性を踏まえた、きめ細やかなサポートを提供しています。応募書類の添削から、内定獲得の鍵を握る模擬ケース面接まで、専門のキャリアコンサルタントがあなたの挑戦を全力で支援します。まずは一度、お気軽に無料のキャリア相談へお申し込みください。

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クニエへの転職を目指す方のためのよくある質問(FAQ)

Q: クニエはどのようなコンサルティングファームですか?

株式会社クニエは、2009年に設立されたNTTデータグループの日本発グローバルコンサルティングファームです。その前身は、NTTデータビジネスコンサルティングと、EYコンサルティングの流れを汲むザカティーコンサルティングであり、両社の合併によって誕生しました。

社名である「QUNIE」は、「Quality Unites Enthusiasms」の頭文字から取られており、「品質」と「熱意」の融合を意味します。この理念は、先進的で高品質なコンサルティング(品質)と、クライアントの変革に最後まで伴走する情熱的な姿勢(熱意)を両立させるという、同社のコンサルティングスタイルそのものを表しています。

設立の重要な使命として「日本企業の発展と日本社会への貢献」を掲げており、日本企業がグローバルで競争するための支援や、地方創生といった社会課題の解決にも積極的に取り組んでいます。

日本に軸足を置きながらも、プロジェクトの65%以上がグローバル案件であり、アジアを中心に世界各国に拠点を持ち、NTTデータグループの広範なネットワークを活用して事業を展開しています。

Q: クニエの強みや特徴は何ですか?

クニエの強みは、特定のインダストリーとサービス領域における深い専門性、そして独自のコンサルティングスタイルにあります。

インダストリー・サービスフォーカス
特に製造業(自動車、電機、産業機械など)に関するコンサルティングに強いルーツと実績を持ちます。これは、NTTグループが日本の基幹産業である製造業への対応力を強化するために設立されたという経緯に基づいています。また、サプライチェーンマネジメント(SCM)やオペレーション改革の領域でも高い専門性を誇ります。その他、経営戦略、企業変革、DX推進まで幅広く手掛けています。

独自のコンサルティングスタイル
「Work with Client」を掲げ、戦略を提示するだけでなく、顧客の現場に入り込み、変革が定着するまで伴走するスタイルを重視しています。これは、単なる提案に留まらない、長期的で実行重視のパートナーシップを築くことを目指す姿勢の表れです。 

グローバルでの実践機会
他のグローバルファームが海外案件を現地法人に委ねることが多いのに対し、クニエでは日本のコンサルタントが自ら海外に赴き、現地に駐在してプロジェクトを主体的に推進するケースが多いのが大きな特徴です。これにより、コンサルタントは極めて実践的なグローバル経験を積むことができます。 

これらの要素が組み合わさることで、クニエは「和魂洋才」とも言える独特のアイデンティティを形成しています。外資系ファームの論理的で高度な手法(洋才)と、NTTデータから受け継いだ日本企業への貢献意識や長期的な視点(和魂)が融合しているのです。このハイブリッドな文化は、外資系の「Up or Out」カルチャーとは異なる安定感や協調性を生み出す一方で 、一部では日系企業特有の官僚的な側面や意思決定の遅さとして現れる可能性も指摘されています。転職希望者は、この両側面を理解し、自身がどちらの環境でより能力を発揮できるかを見極めることが重要です。

Q: NTTデータグループにおけるクニエの位置づけは何ですか?

NTTデータグループ内において、クニエはビジネスコンサルティングを担う中核企業として明確な役割を持っています。

戦略的役割と分業体制
クニエは、主に製造・流通・サービス業を対象に、経営戦略や業務改革といった「最上流」のビジネスコンサルティングに特化しています。一方で、プロジェクトにおけるシステムの開発や保守・運用といった「下流」の工程は、親会社であるNTTデータや他のグループ会社が担当します。この明確な棲み分けにより、クニエのコンサルタントは純粋なコンサルティング業務に集中できる環境が整っています。

グループシナジー
この関係性は、クニエにとって大きな強みです。国内最大のシステムインテグレーター(SIer)であるNTTデータの安定した顧客基盤と財務的支援を受けられるだけでなく 、NTTデータが持つ最先端のデジタルテクノロジーやグローバルネットワーク(53カ国・地域、214都市)を駆使した提案が可能です。これにより、戦略から実行まで一気通貫で、かつテクノロジーに裏打ちされた実現性の高い変革支援を提供できるのです。

Q: 2025年10月に社名が「フォーティエンスコンサルティング」に変わるとのことですが、何か影響はありますか?

クニエは、2025年10月1日付で「フォーティエンスコンサルティング株式会社(Fortience Consulting Inc.)」へ社名を変更することを公式に発表しています。

この規模の企業における社名変更は、多くの場合、重要な戦略的意図を反映しています。考えられる背景としては、よりグローバルで通用するブランドイメージの確立、伝統的な強みである製造業やSCMに加え、AIやサステナビリティといった将来の市場トレンドを捉えた事業領域の拡大、そして新たなビジョンを社内外に示すことなどが挙げられます。

現在の転職希望者にとって、この変更が直ちに採用プロセスや企業文化を大きく変えることはないでしょう。しかし、これは同社の未来の方向性を示す重要な情報です。面接の場でこの変更に言及することは、自身が深く企業研究を行い、将来のビジョンに関心を持っていることを示す絶好の機会となります。特に「逆質問」の際に、社名変更に込められた戦略や今後の展望について尋ねることは、思考の深さと高い意欲をアピールする上で有効な一手となり得ます。

Q: クニエの中途採用は活発ですか?どのような職種を募集していますか?

はい、クニエは中途採用を非常に活発に行っており、採用活動の通年化が特徴です。実際に、社員の大多数を中途採用者が占めており、その比率は76%にも上ります。

採用の大きな特徴として、ファーム全体での一括採用ではなく、興味のある業界やテーマを扱う「ユニット別採用」を行っている点が挙げられます。これにより、候補者は自身の専門性やキャリア志向に合致した領域に直接応募することが可能です。

募集職種は多岐にわたり、その多くで「コンサル未経験歓迎」と明記されています。具体的な募集職種例は以下の通りです。

・テクノロジーコンサルタント
・データコンサルタント
・セールス&マーケティングコンサルタント
・財務・会計領域コンサルタント(FMT)
・DXデザインコンサルタント
・調達・購買コンサルタント

Q: コンサル未経験でも応募は可能ですか?

はい、コンサルティング業界が未経験の方でも全く問題なく応募可能です。クニエは未経験者の採用を積極的に行っており、中途入社者の約半数が事業会社出身者です。多くの求人情報で「未経験歓迎」と謳われていることがその証拠です。

クニエが未経験者採用に積極的な理由は、事業会社などで培われた現場での深い実務経験を高く評価しているためです。クライアントが抱える課題を当事者として経験してきた人材は、顧客の悩みをより深く理解し、共感できると考えています。同社の採用モデルは、各業界の専門家を採用し、入社後にコンサルタントとしての思考法やスキルをトレーニングするという思想に基づいています。

公式サイトの社員インタビューでは、自動車メーカーの人事担当者からコンサルタントへ転身した事例などが紹介されており、前職での経験が「貴重な資産」として尊重されるカルチャーが強調されています。

Q: 応募資格や求められる経験について教えてください。

基本的な応募資格は「大卒以上、実務経験2〜3年以上」と幅広く設定されています。

しかし、コンサル未経験者の場合、単なる実務経験だけでなく、「コンサルティング業務に準ずる経験」が求められます。具体的には、以下のような経験が高く評価される傾向にあります。

・プロジェクトマネジメントの経験
・経営企画、新規事業企画、マーケティング企画などの企画業務経験
・IT関連職種の場合、システム開発における上流工程(要件定義など)やIT戦略立案の経験
・グローバル案件を志望する場合、ビジネスレベルの英語力

クニエの採用は「ユニット別採用」という特徴があるため、候補者は自身のキャリアを漠然と捉えるのではなく、「なぜこのユニットなのか」を明確に語る必要があります。これは単なる管理上の区分ではなく、候補者の情熱と専門性を測るための戦略的なフィルターとして機能しています。同社の理念である「品質」と「熱意」を体現できる人材、つまり特定の領域に深い知見と強い問題意識を持つ人材を求めているのです。したがって、応募書類や面接では、「コンサルタントになりたい」という一般的な志望動機ではなく、「このユニットで、自身の〜という経験を活かして、〜という課題を解決したい」という、具体的で熱意のこもったストーリーを構築することが不可欠です。

Q: 選考プロセスと期間はどのようになっていますか?

選考プロセスは、一般的に以下のステップで進みます。

応募
公式サイトまたはムービンのような転職エージェント経由で応募します。

書類選考
提出された履歴書・職務経歴書に基づき選考が行われます。

一次・二次面接
通常2回程度の面接が実施されます。

適性検査
多くの場合、一次・二次面接の後にWebテスト形式で実施されます。

最終面接
パートナーやマネージングディレクターといった役員クラスとの面接です。

内定
上記の選考をすべて通過すると、内定となります。

選考にかかる期間は、応募から内定まで通常1〜2ヶ月程度です。

Q: クニエへの転職難易度はどのくらいですか?

結論から言うと、クニエへの転職難易度は「非常に高い」です。

その理由は複数あります。まず、NTTデータグループという安定した基盤、質の高いプロジェクト、そして日系ファームとしては高水準の年収などから転職市場での人気が非常に高く、優秀な応募者が多数集まります。同社は新卒採用においても東京大学や京都大学をはじめとするトップクラスの学生を採用する傾向があり、これは中途採用においても高い基準を設けていることの表れです。

結果として選考倍率は非常に高くなり、一説には30倍以上、内定に至るのは応募者の3〜4%程度という厳しい門戸であるとされています。

ただし、これはあくまで全体的な傾向です。一部には、特定の領域で非常に高い専門性を持つ人材に対しては、外資系トップファームよりは要件が柔軟であるとの見方もあります。重要なのは、自身の経験やスキルが、クニエが求める特定のニーズにどれだけ合致しているかを的確にアピールできるかという点です。

Q: 書類選考を通過するためのポイントを教えてください。

クニエの選考では、書類選考の段階で多くの候補者が不採用となるため、職務経歴書は極めて重要な役割を果たします。通過の可能性を高めるためのポイントは以下の通りです。

成果の定量化
担当した業務を羅列するのではなく、具体的な数字や事例を用いて達成した成果を明確に示します。例えば、「コストをXX%削減」「売上をYY万円向上」といった具体的な記述が求められます。

論理的思考力の提示
職務経歴書全体の構成を通じて、自身の論理的思考力や問題解決能力をアピールすることが重要です。課題、打ち手、結果といった構造で経歴を整理すると効果的です。

ポジションへの最適化
応募するユニットや職種で求められるスキルや経験と、自身の経歴を明確に関連付けます。なぜ自分がそのポジションに最適なのかを、書類上で説得力をもって伝える必要があります。

「なぜクニエか」の明示
数あるコンサルティングファームの中で、なぜクニエを志望するのか、その動機を明確に記述することが、本気度を示す上で不可欠です。

職務経歴書は、その後の面接の質疑応答の土台ともなります。ムービンのような専門エージェントは、候補者の強みを最大限に引き出し、採用担当者の目に留まる「見栄えの良い」書類作成をサポートします。

Q: 面接ではどのようなことが聞かれますか?

面接の雰囲気は、全体的には「和やか」と評されることが多いですが、回答に論理的な矛盾があれば鋭く「詰める(深掘りされる)」場面もあります。最終面接では「硬い雰囲気」であったり、意図的にストレス耐性を試すような圧力をかけられたりすることもあるようです。

質問内容は、主に以下のカテゴリーに分類されます。

志望動機(Whyの三部作)
これらは最も基本的かつ重要な質問であり、一貫性のあるストーリーで語る必要があります。

1. なぜコンサルティング業界か?
2. なぜクニエか?
3. クニエで何をしたいか/どう貢献できるか?

行動・経験に関する質問
過去の経験を通じて、候補者の思考プロセスや人柄を探る質問です。

・ 「これまでやってきたことで、特筆すべき経験を説明してください」
・ 「これまでの業務で最も心に残っているポジティブな経験は何ですか?」
・ 思考力やコミュニケーション能力、人間性そのものも評価の対象となります。

逆質問
面接の最後に10分程度のまとまった時間が与えられることが多く、候補者から質問する機会があります。これは、企業への深い理解と高い意欲を示すチャンスです。事業内容や企業文化、キャリアパスなどについて、事前に準備した質の高い質問を投げかけることが重要です。

特に「なぜクニエか?」という質問は、候補者の企業理解度を測る試金石です。この問いに答えるためには、クニエが持つ「日本発のグローバルファーム」「NTTデータグループの一員」「品質と熱意を重んじる文化」「戦略から実行まで伴走するスタイル」といった複数の特徴を深く理解し、それらを自身のキャリア志向と結びつけて語る必要があります。例えば、「戦略提案だけでなく、NTTデータの技術力を背景に、クライアントの変革が現場に定着するまで見届けられるクニエの体制に、他社にはない独自の価値と魅力を感じています」といった、具体的で説得力のある回答が求められます。

Q: クニエのケース面接はどのようなものですか?対策は?

ケース面接は、クニエの選考における「山場(最も重要な局面)」であり、特にコンサル未経験者に対しては「ほぼ確実に出題される」と考えておくべきです。

形式
一般的には、面接官からビジネス上の課題(例:「製造業A社の売上を3年で1.5倍にするには?」)が提示され、数分間の思考時間を経て、自身の考えた解決策をプレゼンテーションし、その後、面接官とディスカッションを行う形式で進みます。

評価基準
単一の正解を出すことよりも、以下の能力が評価されます。

【論理的思考力】
課題を構造的に分解し、仮説を立て、筋道の通った議論を展開できるか。

【コミュニケーション能力】
面接官とのディスカッションを通じて、自身の考えを的確に伝え、建設的に議論を深めていけるか。

【問題解決能力】
課題の本質を見抜き、現実的な打ち手を提案できるか。

対策
単一の正解を出すことよりも、以下の能力が評価されます。

【基礎の習得】
まずは市販の対策本(『東大生が書いた〜』シリーズなど)を読み込み、基本的なフレームワークや思考法をインプットします。

【実践練習】
書籍で得た知識を実際に声に出してアウトプットする練習を繰り返します。知識だけでは不十分です。

【模擬面接の実施】
最も重要な対策です。コンサル業界に精通した転職エージェントの担当者など、第三者との模擬面接は必須と言えます。本番さながらの緊張感の中で思考し、フィードバックを得る経験は、独学では決して得られません。ムービンでは、こうした実践的な選考対策を強みとしています。

Q: 適性検査(Webテスト)の内容と対策について教えてください。

適性検査は、多くの場合、一次・二次面接の後、最終面接の前に実施されます。

内容
一般的なWebテストで、玉手箱やGAB形式といった報告があります。SPIに類似しているが、独自の問題が含まれる可能性も指摘されています。通常、言語、非言語(計数)、性格の3分野で構成されます。

難易度
問題自体の難易度は「そこまで高くない」との評価が一般的です。

対策
市販の対策本、特に新卒向けではなく「転職者用」と銘打たれた書籍を用いて、問題形式や時間配分に慣れておくことが有効です。

Q: クニエの社風や社員の雰囲気について教えてください。

クニエの社風は、日系企業と外資系コンサルティングファームの文化が融合した独特の雰囲気を持っています。

全体的な雰囲気
「日系企業特有のアットホームな感じ」や、外資系ファームほど「ガツガツしていない」と評されることが多く、協調性を重んじる文化です。上司や同僚とのコミュニケーションは良好で、風通しの良い組織であるとの声が多数聞かれます。

社員の人物像
多様な業界からの中途入社者が多く、論理的で「優秀」な人材が集まっています。一方で、自己主張が強いタイプよりも「大人しく地味な人が多い」とされ、落ち着いた環境で仕事に集中できるようです。

価値観
企業理念である「品質」と「熱意」が深く浸透しています。目先の利益よりも、クライアントへの貢献や社会貢献を重視する姿勢は、NTTグループから受け継いだ価値観です。

文化のもう一つの側面
良い面ばかりではなく、一部では旧来の日本企業的な社内政治や根回しの文化が残っているとの指摘もあります。また、親会社であるNTTデータの影響力が強く、意思決定に時間がかかることがあると感じる社員もいるようです。

Q: 年収・給与体系はどのようになっていますか?

クニエの給与水準は、日系のコンサルティングファームの中では高く、外資系のトップ戦略ファームには及ばないものの、非常に競争力のあるレベルです。複数の情報源を統合すると、ムービン経由での転職時の平均年収が約722万円であるのに対し、社員全体の平均年収は約1,050万円と推定されます。

給与体系は、役職に応じて決まる基本給と、年1回の業績連動賞与から成る年俸制です。年俸には月40〜45時間程度の固定残業代(みなし残業代)が含まれています。

また、NTTデータグループの一員であるため、福利厚生はコンサルティング業界の中では極めて手厚く、充実していると評価されています。

▼クニエの役職別・想定年収

役職 年次(目安) 年収レンジ
アナリスト

1年目

450~500万円

コンサルタント

2-5年目

500~700万円

シニアコンサルタント

5-8年目

700~900万円

マネージャー

7年目~

900~1,200万円

シニアマネージャー

10年目~

1,200~1,500万円

ディレクター

評価次第

1,500~2,000万円

マネージング・ディレクター

評価次第

2,500万円~

注: 上記は複数の情報源 を基にした推定値であり、個人の経験や評価によって変動します。

Q: 評価制度について教えてください。昇進の決め手は何ですか?

クニエの評価制度は、個人の成長を重視した「コンピテンシー評価」を軸に設計されています。年功序列ではなく、前年度の自分と比較してどれだけ成長したかが評価される点が特徴です。

評価は年1回行われ、各プロジェクトでの評価と、カウンセラー(指導役の先輩社員)による年間評価を基に、複数のチームリーダーが参加する会議で公平性が担保された上で最終決定されます。

評価指標としては、マネージャー未満のクラスでは「稼働率」が賞与に大きく影響し、シニアマネージャー以上になると「売上への貢献度(セールス)」が重視されるようになります。コンピテンシーは「専門性」「コンサル力」「マネジメントとリーダーシップ」「社会的人間性」の4つの大項目で評価されます。

昇進は完全に実力主義ですが、一部では昇進のスピードが特別速いわけではないとの声もあります。マネージャークラスへの昇進が年収1,000万円を超える一つの目安となり、それ以降のキャリアは個人の成果に大きく左右されます。

Q: 「激務」「やめとけ」という評判も聞きますが、実際の残業時間やワークライフバランスはどうですか?

コンサルティング業界に付き物の「激務」という評判はクニエに関しても聞かれますが、実態はより複雑です。

口コミを分析すると、「激務で土日出勤もある」という声 と、「ワークライフバランスが取りやすく有給消化率も高い」という声 が混在しています。この一見矛盾した評判は、同社のビジネスモデルを理解することで解消されます。 

結論として、労働時間は「プロジェクトによって大きく異なる」のが実情です。しかし、クニエはNTTデータという安定した親会社を背景に持つため、短期的な売上圧力に追われることが少なく、リスクの高いプロジェクトや採算の厳しい案件を無理に受注しない「保守的」とも言える方針を取っています。このため、プロジェクトのスケジュール管理が比較的厳格で、業界全体で見られるような慢性的な「炎上」は意図的に避けられています。 

その結果、プロジェクトの繁忙期には激務になることはあるものの、平均残業時間は月40〜45時間程度に収まっており、これは業界水準では平均的か、むしろ少ない方です。コアタイムなしのフレックス制度や、個人の事情に応じてリモートワークや時短勤務を可能にする「勤務緩和制度」など、ワークライフバランスを支える制度も充実しています。

Q: 女性の働きやすさやダイバーシティへの取り組みはどうなっていますか?

クニエは、女性が活躍しやすい職場環境であると評価されています。

女性の活躍支援
性別によるハンデがなく、多くの女性が活躍しているとの声が多数あります。産休・育休からの復帰率は100%を誇り、ベビーシッターの割引制度など、子育てと仕事の両立を支援する具体的な制度が整っています。

課題
一方で、女性の管理職比率がまだ低いという課題も認識されています。会社としてもこの点を重要課題と捉え、女性管理職比率の向上目標を掲げるなど、積極的な改善に取り組んでいます。

ダイバーシティ
社員は10カ国以上の国籍で構成され、多様なバックグラウンドを持つ人材が協働する文化が根付いています。

Q: クニエで働くやりがいやキャリアパスについて教えてください。

クニエで働くやりがいは、クライアントへの深い貢献と自身の成長機会にあります。

やりがい
【顧客への貢献実感】
「Work with Client」のスタイルにより、戦略の実行と定着まで見届けることができるため、クライアントの成功に直接貢献しているという強い実感を得られます。

【成長環境】
特に「20代の成長環境」として高く評価されており、新卒・中途入社者双方に向けた手厚い研修制度が用意されています。

【裁量と挑戦】
若いうちから大きな裁量を与えられ、主体的にプロジェクトを推進する機会が豊富にあります。

キャリアパス
キャリアの道筋は明確に定義されています。

・アナリスト → コンサルタント → シニアコンサルタント → マネージャー → シニアマネージャー → ディレクター → マネージングディレクターという階梯を、実力に応じて昇進していきます。
・新卒入社からマネージャーへの昇進は、順調にいけば7〜8年程度が目安ですが、ハイパフォーマーはより早期の昇進も可能です。

Q: ポストコンサルとして、どのようなキャリアが考えられますか?

クニエで培った専門スキル、特に製造業やSCM、グローバルでのプロジェクトマネジメント経験は、転職市場において非常に高く評価されます。

考えられるキャリアパスとしては、以下のようなものが挙げられます。

事業会社への転身
専門性を活かし、事業会社の経営企画、事業開発、あるいはSCM部門の責任者といった幹部ポジションへ転職するケース。

NTTグループ内でのキャリア
NTTデータとの強固な連携を活かし、コンサルティングから事業運営側へ、グループ内でキャリアを展開する可能性。

スタートアップ・起業
新規事業創出や課題解決の経験を基に、自ら起業する、あるいはスタートアップの経営に参画する道。

他ファームへの移籍
クニエで得た基礎力を武器に、より専門特化したブティックファームや、外資系戦略ファームへステップアップすることも考えられます。

 

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