コーンフェリー(Korn Ferry)


コーンフェリー(Korn Ferry)

コーンフェリーは、戦略と人材を融合させ、組織の高業績を実現するグローバルな組織・人事コンサルティングファームです。世界50カ国以上で展開し、戦略設計・エグゼクティブ・サーチ・リーダー育成・制度設計・組織変革支援など、包括的なソリューションを提供します。日本法人も含め、クライアント企業の戦略と人材を一体として設計することで、持続的な競争優位を追求しています。

コーンフェリーについて

会社概要:コーンフェリー

社名コーン・フェリー・ジャパン株式会社
URL日本:https://www.kornferry.com/jp
代表代表取締役 滝波 純一
所在地東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館14階

戦略と人材を融合させる、唯一無二の組織コンサルティングファーム

戦略と人材を融合させる、唯一無二の組織コンサルティングファーム

The Vision: "Be More Than" - コンサルティングを超えた哲学

コーンフェリーのグローバルな使命は、クライアントが最適な組織構造を設計し、適切な人材を雇用し、そして従業員をいかに処遇し、エンゲージメントを高め、動機付けるかについて助言することにあります。しかし、その根底に流れるのは、「Be More Than」という、単なるビジネスのスローガンを超えた哲学です。これは、クライアント、そして自社の社員一人ひとりのポテンシャルを解き放つことへのコミットメントを意味します。

コーンフェリーが市場で際立った存在感を放つ理由は、その独自のポジションにあります。同社は、経営幹部の採用から組織変革までを一貫して支援し、人材と戦略を同時に検討する世界で唯一の組織コンサルティングファームと自負しています。この「Hire to Retire」を網羅する包括的なサービス提供能力こそが、従来の戦略ファームや他の人事コンサルティングファームにはない、コーンフェリーの絶対的な強みです。

価値を創造する3つの柱:シナジーが生み出す圧倒的優位性

コーンフェリーの強さは、個々の事業部門の卓越性だけでなく、それらが有機的に連携することで生まれるシナジーにあります。

コンサルティング部門
組織設計、リーダーシップ開発、報酬制度設計など、企業の根幹に関わる戦略的課題に取り組みます。マッキンゼー、BCG、ベインといったトップ戦略ファーム出身者も多数活躍しており、ファームの知的頭脳としての役割を担っています。

エグゼクティブ・サーチ部門
コーンフェリーの歴史的基盤であり、世界のトップ企業経営層との強固なリレーションシップの源泉です。この部門が持つCスイートへのアクセスと信頼性は、他の追随を許しません。

デジタル部門
「Korn Ferry Intelligence Cloud」に代表されるテクノロジーを駆使し、膨大なデータを活用してソリューションを拡張・強化するエンジンです。これにより、データに基づいた客観的かつスケーラブルなサービス提供を可能にしています。

これら3つの柱は、単に並立しているわけではありません。特にエグゼクティブ・サーチ部門の存在は、コンサルティング事業に強力な推進力を与える「Cスイート・フライホイール効果」とも呼べる好循環を生み出しています。まず、長年にわたるエグゼクティブ・サーチの実績を通じて、世界の主要企業のCEOや取締役会メンバーと直接的かつ深い信頼関係を構築しています。この比類なきアクセスにより、コンサルタントは人事部というフィルターを通さず、経営トップが抱える最もクリティカルな戦略課題を直接把握することが可能となります。この戦略的文脈を深く理解した上で、コンサルティングチームは、単なる人事施策に留まらない、事業成果に直結するインパクトの大きな組織変革プロジェクトを提案・実行できるのです。そして、このハイレベルなプロジェクトの成功が、経営層からの信頼をさらに強固なものにし、次のコンサルティング案件やエグゼクティブ・サーチの依頼へと繋がっていくのです。これは、コンサルタントにとって、入社初日からCEOレベルの重要課題に取り組める環境が用意されていることを意味し、他ファームでは得難い圧倒的な魅力と言えるでしょう。

知的財産とデータが築く「揺るぎない権威」

コーンフェリーの競争優位性は、その独自の方法論と膨大なデータに支えられています。同社は、コンピテンシー、EQ(感情的知性)、ラーニング・アジリティ、リーダーシップ・ポテンシャルといった、今日では組織・人事分野の世界標準となっているコンセプトや方法論を数多く生み出してきたパイオニアです。

さらに特筆すべきは、150カ国、約70億もの独自データポイントを保有する、世界最大級の人材データベースです。このデータドリブンなアプローチ こそが、同社のコンサルティングに客観性と説得力をもたらす競争上の「堀(Moat)」となっています。

ともすれば主観的になりがちな人材・組織の領域において、この知的財産とデータは「客観的な真実の拠り所」として機能します。多くの人事施策が、担当者の主観や一過性のトレンドに流されて失敗に終わる中、コーンフェリーは数十年にわたるリサーチとグローバルなデータに基づいて提言を行います。例えば、ある特定の役職における「優れたリーダー」の要件を定義する際、それは単なる推測ではなく、データベースに蓄積された何千人もの成功したエグゼクティブの特性と比較検証されたプロファイルなのです。これにより、クライアントは絶対的な自信を持って意思決定を下すことができ、コンサルタントは「こうすべきだと我々は考えます」という主観的な提言から、「データは、こうする組織が高い成果を上げていることを示しています」という、揺るぎない事実に基づいた提言へと昇華させることができるのです。コーンフェリーのコンサルタントとして働くことは、世界最大級のタレントデータベースという知の集合体を活用し、証明済みの強力な武器を手にクライアントと向き合うことを意味します。

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コーンフェリーのサービス

コーンフェリーのサービス

変革の設計図:中核となるコンサルティングサービス

コーンフェリーは、企業の変革を支援するため、多岐にわたるソリューションを提供しています。そのサービスは、組織と人材に関するあらゆるテーマを網羅しており、クライアントの戦略実現を強力に後押しします。

組織戦略 (Organization Strategy)
効果的な組織構造の設計、企業文化の変革、戦略的人員計画の策定などを通じ、戦略を実行可能な組織体制へと落とし込みます。

アセスメント & サクセッション (Assessment & Succession)
科学的なアセスメント手法を用いて将来のリーダー候補を特定し、経営層の後継者育成計画を構築します。データに基づいた客観的な評価が強みです。

リーダーシップ & プロフェッショナル育成 (Leadership & Professional Development)
経営幹部向けのエグゼクティブコーチングから、新人向けのトレーニングプログラムまで、各階層のニーズに合わせた人材育成ソリューションを提供します。

トータルリワード (Total Rewards)
企業の戦略と連動した報酬・インセンティブ制度や福利厚生プランを設計し、社員のパフォーマンスとモチベーションを最大化します。

これらのサービスは、トヨタ自動車、IBM、ファイザーといった世界的なリーディングカンパニーに提供され、高い評価を得ています。特筆すべきは、全エンゲージメントの85%以上が過去3年以内に取引のあった既存クライアントによるものであるという事実です。これは、同社のコンサルティングが一時的なものではなく、クライアントの持続的な成長に貢献し、長期的な信頼関係を築いていることの何よりの証左です。

ソートリーダーシップの実践:働き方の未来を構想する

コーンフェリーは、単にコンサルティングサービスを提供するだけでなく、ソートリーダーとして未来の働き方に関する議論を積極的にリードしています。これは、同社が発信するプレスリリースやレポートからも明らかです。

2022年に刊行された書籍**『Future of Work 人と組織の論点』**は、コロナ禍を経たビジネス環境の変化に対し、日本企業がどう対応すべきかを包括的に論じています。雇用形態、リーダー像、DE&I、エンゲージメントといった今日的なテーマについて、グローバルなデータと先進事例を基に、日本企業が取るべき針路を示しました。

また、グローバルな調査に基づく**「タレント・トレンド2025」**レポートでは、採用活動におけるAIの功罪、学歴や職歴よりも本質的なスキルを重視する「スキルベース採用」への移行、そして従業員一人ひとりの状況に応じた真の「柔軟な働き方」の重要性など、今後の人材獲得における5つの重要なトレンドを提示しています。

これらのソートリーダーシップは、まさに日本企業が直面している**「人的資本経営」の本格化や「ジョブ型人事制度」**への移行といった重要課題に直接的に応えるものです。コーンフェリーは、これらの変革を単に論じるだけでなく、その実現に向けた具体的な方法論と実行可能な計画を提供できる、日本企業にとって不可欠なパートナーとして位置づけられています。

コーンフェリーでの成長と報酬

コーンフェリーでの成長と報酬

報酬体系:トップタレントに相応しい価値の承認

コーンフェリーは、その提供価値の高さに見合う、業界最高水準の報酬体系を構築しています。これは、同社が優秀な人材を惹きつけ、維持するための重要な要素です。

グローバルで統一されたキャリアパスに応じて、報酬レンジは明確に設定されています。

・アナリスト: 550万円~850万円
・コンサルタント: 650万円~1,350万円
・プリンシパル: 1,200万円~2,200万円
・クライアント・パートナー: 2,200万円以上

報酬は、各クラス(役職)に応じた基本給と、個人のパフォーマンスに連動する賞与(年1回)で構成されます。この高い報酬水準を支えているのは、クライアントの経営課題に深く関与する高付加価値な業務内容、組織・人事領域における比類なき専門性、グローバル企業としての高い収益性、そして完全な成果主義に基づく評価制度です。

▼競合ファームとの年収比較

役職 (Role) マーサー (Mercer) デロイト (Deloitte) PwC コーンフェリー (Korn Ferry)
アナリスト/アソシエイト

500万円 - 900万円

650万円 - 900万円

550万円 - 750万円

580万円 - 850万円

コンサルタント/マネージャー

800万円 - 1,300万円
(Manager)

1,200万円 - 1,500万円
(Manager)

1,100万円 - 1,500万円
(Manager)

650万円 - 1,350万円
(Consultant)

プリンシパル/パートナー

1,700万円 - 3,000万円
(Principal)

1,500万円 - 2,000万円
(Sr. Manager)

1,500万円 - 1,800万円
(Sr. Manager)

1,200万円 - 2,200万円
(Principal)

注: 上記の金額は公開情報に基づく推定値であり、個人の経験や実績によって変動します。

人事制度とキャリアパス:実力主義の徹底

コーンフェリーのキャリアパスはグローバルで統一されており、アナリストからクライアント・パートナーまで、明確な階層が定義されています。プロモーションは年齢や在籍年数とは一切関係なく、純粋にプロジェクトでのパフォーマンスと貢献度に基づいて決定される、真の実力主義が貫かれています。

その評価制度は、客観性と透明性を極めて重視しています。各クラスに求められる能力要件(コンピテンシー)に基づき、プロジェクトでのパフォーマンスを事実ベースで評価する360度評価が採用されています。この厳格かつ公正な評価プロセスが、社員の成長と健全な競争を促しています。

また、ファームの成長はコンサルタント一人ひとりの成長と直結するという考えのもと、育成にも力を入れています。グローバルで提供されるトレーニングプログラムやメンター制度に加え、社員一人ひとりが自身の能力開発に当事者意識を持つことが奨励される文化が根付いています。

社員の声から見るリアルな姿

企業の魅力は、制度や数字だけでは測れません。社員の生の声は、その企業が持つ独自のカルチャーを浮き彫りにします。

コーンフェリーには、特筆すべき「穏やかなプロフェッショナリズム」とでも言うべき、独自のカルチャーが存在します。複数の社員クチコミからは、「穏やか」「協調型」で、戦略ファームにありがちな「ガツガツした雰囲気がない」という評価が一貫して見られます。これは、トップ戦略ファーム出身者を含む極めてプロフェッショナルな人材が、過度な社内競争ではなく、クライアントへの価値提供と自己の専門性の追求に集中できる環境を求めて集まっていることの表れです。この「穏やかながらもプロフェッショナル」という気風は、知的な刺激とインパクトを求めつつも、非生産的なプレッシャーを嫌う優秀な人材にとって、非常に魅力的な文化的ニッチを形成しています。採用面接においても、このカルチャーへのフィット感は重要な評価軸となります。

一方で、ワークライフバランスに関しては、「非常に多忙」という声と「柔軟で調整しやすい」という声が混在しています。この一見矛盾した評価は、「パフォーマンスによって裁量が決まる」という同社の原則を理解することで解消されます。コーンフェリーでは、成果を出すことが絶対的な前提です。卓越した価値をクライアントに提供している社員には、「成果さえ出せれば、休暇はもちろん、出社時間すらかなり自由」という大きな裁量が与えられます。逆に、パフォーマンスが期待に満たない場合は、高い基準をクリアするために長時間の労働が必要になる可能性があります。これは、ハイパフォーマーにとっては「最高のパフォーマンスを発揮すれば、働き方は信頼され、任される」という、非常に合理的で魅力的なメッセージです。

さらに、社員クチコミの中には、事業の弱みとして「平均年齢が高く、若手、中堅タレントが不足している」という指摘が見られます。しかし、これは意欲的な若手候補者にとっては、むしろキャリアを加速させる絶好の機会と捉えることができます。この「若手不足」は、裏を返せば、新人が巨大な組織の歯車になるのではなく、早期からシニアパートナーと直接仕事をし、重要なクライアント業務を任され、プロジェクトに大きなインパクトを与える機会が豊富にあることを意味します。伝統的なピラミッド型組織では5年から7年かかるような経験を、数年で積むことができる可能性があるのです。この人材ギャップは、高いポテンシャルを持つ人材を、他社では考えられないスピードで引き上げる強力な引力として作用するでしょう。

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コーンフェリーの採用プロセス

コーンフェリーの採用プロセス

相互理解のプロセス

コーンフェリーの経験者採用プロセスは、単なる一方的な選考ではなく、候補者とファームがお互いを深く知るための「相互理解のプロセス」として設計されています。転職の難易度は非常に高く、相応の準備が求められます。

ステージ1:書類選考
志望動機、これまでの職務経験や実績を詳細に記述した履歴書・職務経歴書が求められます。コンサルタントとしてのポテンシャルがここで見極められます。

ステージ2:面接(3~4回)
現役のコンサルタントが面接官を務めます。候補者の人柄や経験を深掘りする行動面接と、論理的思考力や問題解決能力を測る厳格なケースインタビューが中心となります。

ステージ3:オファー
これまでの経験や面接での評価を総合的に判断し、入社後のクラス(役職)と処遇が提示されます。

全プロセスを通じて、ビジネスレベル上級の英語力が必須要件となる点も留意が必要です。

求める人物像

コーンフェリーが求めるのは、単に華麗な経歴を持つ人材ではありません。成功する候補者は、ハードスキル、コンピテンシー、そして人間的資質をバランス良く兼ね備えています。

経験・スキル
経営・組織・人事コンサルティング経験、または事業会社での経営企画・人事企画経験が評価されます。他分野であっても、卓越した実績を残していることが重要です。論理的思考力、データ分析能力は必須のスキルです。

コアコンピテンシー
高い視点での問題定義能力、グローバルな視点、そしてクライアントやチームを巻き込む卓越したコミュニケーション能力が求められます。

人間的資質(フィット感)
これが最も重要かもしれません。コーンフェリーは、クライアントと長期的な信頼関係を築ける**「成熟性(Maturity)」、大胆な発想と率直な提言ができる「勇気(Courageous)」、常に学び続ける「知的好奇心」、そしてチームとして成果を最大化する「協調性」**を高く評価します。

面接を突破するために

面接は、自身の価値を証明する最大の機会です。

ケースインタビュー
市場規模推定(フェルミ推定)や特定業界の課題解決など、多岐にわたるテーマが出題されます。ここでは、唯一の正解を出すことよりも、構造的かつ論理的に思考を進めるプロセスそのものが評価されます。粘り強く、自分なりの思考の枠組みで課題に取り組む姿勢が重要です。

フィットインタビュー
なぜコンサルティングなのか、なぜ組織・人事領域なのか、そしてなぜコーンフェリーなのか、という問いに対して、深く掘り下げた回答が求められます。ここでは、前述の「穏やかなプロフェッショナリズム」というカルチャーとの合致をアピールすることが鍵となります。自身がプロフェッショナルとして高い成果を追求する意欲と、他者を尊重し協調できる人間性を、具体的なエピソードを交えて示す必要があります。

選考段階 (Stage) 形式 (Format) 主な評価ポイント (Key Evaluation Points) 準備のヒント (Preparation Tips)
書類選考

履歴書・職務経歴書

・コンサルタントとしてのポテンシャル
・論理的な記述力
・志望動機の強さ

・実績を定量的に示す
・コーンフェリーの事業内容と自身の経験をリンクさせる

面接 (1-2次)

ケース面接、行動面接

・論理的思考力、問題解決能力 (フェルミ推定含む)
・ビジネス知識
・粘り強く思考する姿勢

・ケース面接のフレームワークを習得
・業界ニュースを把握し、自分なりの視点を持つ

面接 (最終)

役員・パートナー面接

・カルチャーフィット (穏やかさ、プロ意識)
・企業理念への共感度
・成熟性、対人関係構築能力

・自身のキャリアビジョンとコーンフェリーで実現したいことを明確に語る
・逆質問で知的好奇心と企業理解の深さを示す

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まとめ

コーンフェリーへの転職は、単なるキャリアアップに留まらず、自身のプロフェッショナルとしての市場価値を飛躍的に高める戦略的な選択です。

コーンフェリーは、戦略と人材という現代経営の最重要テーマの交差点に立つ、唯一無二のファームです。経営トップへの比類なきアクセス、データに裏打ちされた揺るぎない提言力、業界最高水準の報酬、そして知的で洗練されたプロフェッショナルなカルチャー。これらすべてが、優秀な人材にとって最高のプラットフォームを提供します。

コーンフェリーは、働き方の未来を論じるだけでなく、それをクライアントと共に能動的に定義していく存在です。このキャリアに挑戦するという決断は、求職者様がプロフェッショナルとして最も大きなインパクトを社会に与えるための、最良の道であると確信しております。

我々ムービン・ストラテジック・キャリアは、求職者様のポテンシャルを最大限に評価しており、このキャリアを決定づける重要な挑戦において、戦略的なパートナーとして、あらゆる支援を惜しまないことをお約束いたします。

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コーンフェリーへの転職を目指す方のためのよくある質問(FAQ)

Q: コーンフェリーはどのような事業を展開するコンサルティングファームですか?

グローバル組織コンサルティングファームであるコーンフェリーの中核的な使命は、クライアントの事業戦略と、それを実行するための「人」や「組織」を同期させることにあります。ここに同社の最大の差別化要因が存在します。つまり、クライアントの「人材と戦略を同時に検討する世界で唯一の組織コンサルティングファーム」として自らを位置づけているのです。

この哲学は、同社の歴史とイノベーションに深く根差しています。1973年に日本法人を設立して以来 、組織・人事分野のパイオニアとして、「コンピテンシー」や「EQ(Emotional Intelligence)」といった、現在では業界標準となっている概念や方法論を数多く生み出してきました。この歴史は、同社が単なるサービス提供者ではなく、業界の思想的リーダー(Thought Leader)であることを示しています。

そのサービスは、「From Hire to Retire(採用から退職まで)」という言葉に象徴されるように、包括的なポートフォリオで構成されています。

組織戦略
最適な組織構造の設計、役割と責任の明確化、企業文化の変革などを通じて、企業の戦略実行を支援します。

アセスメント&サクセッション
リーダーシップ評価や後継者計画の策定を、データに基づいた客観的な手法で支援します。

タレント・アクイジション(人材採用)
エグゼクティブサーチ(経営層の採用支援)からRPO(採用代行)、採用プロセス全体の最適化まで、幅広い採用課題に対応します。

リーダーシップ&プロフェッショナル育成
経営幹部から管理職まで、各階層に応じたトレーニング、コーチング、スキル強化プログラムを提供します。

トータル・リワード(報酬)
報酬体系、インセンティブ制度、福利厚生プランの設計など、人材を動機づけるための報酬戦略を構築します。

デジタル
AIを活用した人材マネジメントプラットフォーム「Korn Ferry Intelligence Cloud」などを通じて、データに基づいた人事上の意思決定を支援し、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進します。

これらのサービスは、主に業界をリードする大手企業を対象としており、経営層と直接対峙しながら全社的な組織・人材改革を支援するという、極めて戦略性の高いプロジェクトが中心です。過去にはトヨタ自動車やIBM、P&Gといったグローバル企業の変革を支援した実績もあります。

コーンフェリーの提供価値を理解する上で重要なのは、同社が単に人事部門の課題を解決するのではなく、経営戦略の実行そのものにコミットしている点です。コンサルタントは、クライアントの事業モデルや市場環境を深く理解した上で、組織構造や人材、企業文化といった要素が、いかにして戦略の成功を後押し、あるいは阻害するのかを分析し、具体的な解決策を提示する能力が求められます。したがって、コーンフェリーでのキャリアを考える上で、単なる人事の専門知識だけでなく、経営視点での戦略的思考力が不可欠となります。

項目 詳細
企業名

コーン・フェリー・ジャパン株式会社

事業領域

グローバル組織コンサルティング(組織戦略、アセスメント、リーダーシップ開発、人材採用、報酬制度)

主な特徴

「コンピテンシー」やEQの概念を開発したパイオニア。世界トップクラスのリーダーシップ開発プログラム、戦略と人材を結びつけるデータドリブンなアプローチに強みを持つ、人的資本領域のソートリーダー。

主な中途採用職種

組織・人事コンサルタント、インサイトコンサルタント。

共通の応募要件

4年制大学卒業以上、上級の英語力(TOEIC 800点以上が目安)、高い論理的思考力・分析能力

求められる経験

コンサルティング経験(戦略・人事)、または大手事業会社での経営企画・事業企画・人事企画等の経験3年以上。

想定年収

700万円~2,000万円以上(成果主義。想定平均は1,500万円程度)。

Q: 現在、どのような職種で中途採用を行っていますか?

コーンフェリーの中途採用では、主に「組織・人事コンサルタント」と「インサイトコンサルタント」という二つの主要な職種が募集されています。その他、データアナリストやプロジェクトマネージャーなど、多様な専門職の募集が行われることもあります。

役割:組織・人事コンサルタント

職務内容
クライアントと直接向き合い、経営課題を解決するコアなコンサルティング職です。リーダーシップ開発、アセスメント、エグゼクティブコーチング、人事制度改革、組織設計・組織改革といった幅広いテーマにおいて、プロジェクトマネジメントやデリバリーを担います。ジュニアレベルでは、情報収集、調査分析、提案書や報告書の作成などを通じてプロジェクトを支援します。

焦点
この役割は、クライアントに対する直接的な問題解決と、組織変革の実行に主眼が置かれています。

役割:インサイトコンサルタント

職務内容
より専門的かつデータ中心の役割です。主にグローバルに展開する大企業を対象とした従業員意識調査の運営や、その結果に基づく改善活動の支援を担います。プロジェクトの企画・設計から、調査の実施、データ分析、報告書の作成、さらには結果を活用するためのワークショップの運営まで、一連のプロセスを担当します。

焦点
この役割は、定量的・定性的なデータ分析を通じて組織戦略に資するインサイトを創出し、データに基づいた変革を推進する専門家としての役割が期待されます。

これら二つの主要なコンサルティング職の存在は、コーンフェリーが意図的にキャリアパスを構造化していることを示唆しています。一つは、クライアントと向き合い、幅広い経営課題を解決する「戦略アドバイザー」としての道。もう一つは、深いデータ分析力で提言の根拠を支える「データスペシャリスト」としての道です。

この構造は、同社のサービス提供モデルを反映しています。「組織・人事コンサルタント」がクライアントの戦略的課題を捉え、解決の方向性を描く一方で、「インサイトコンサルタント」は、従業員エンゲージメントなどの客観的データを用いて、その提言に揺るぎない説得力を与えます。この両輪が組み合わさることで、コーンフェリー独自の「戦略と人材を同期させる」コンサルティングが実現されるのです。転職を希望する方は、自身の強みやキャリア志向が、このどちらの道により適合するのかを慎重に見極めることが、成功への第一歩となります。

Q: 応募にはどのような経験やスキルが求められますか?

コーンフェリーへの応募に際しては、高い専門性が求められ、職種共通の要件と、各職種に特有の要件が存在します。

全職種に共通する要件

学歴
4年制大学卒業が最低条件であり、大学院(MBAなど)修了者は歓迎されます。

英語力
「上級」または「ビジネスレベル」の英語力が必須要件として一貫して挙げられています。具体的なスコアとしてはTOEIC 800点以上がひとつの目安とされていますが、実際にはグローバルな議論や資料作成を支障なくこなせる高度な運用能力が期待されます。

「組織・人事コンサルタント」に特有の要件

経験
経営・組織・人事領域のコンサルティング経験者が理想的です。あるいは、大手日系企業の人事部門や経営企画部門で3年以上の実務経験があることも要件とされています。特にコンサルティング未経験者の場合、「経営企画」や「人事企画」といった企画系の業務経験は親和性が高いと見なされます。

「インサイトコンサルタント」に特有の要件

経験
アンケート調査の設計・運営、データ分析、報告書作成に関する実務経験が不可欠です。加えて、プロジェクトマネジメントの経験も求められます。

コンサルティング未経験者の場合

コーンフェリーは主に経験者採用を行っていますが 、未経験者にも門戸は開かれています。ただしその場合、「他分野での卓越した実績」、プロジェクトや組織を牽引した「リーダーシップ経験」、そして短期間で専門知識を吸収する「強い学習意欲」といった、極めて高いポテンシャルを証明する必要があります。

求められる人材像を端的に表現するならば、幅広いビジネス理解と戦略的思考力(T字の横棒)と、人事制度、リーダーシップ、データ分析といった特定領域における深い専門性(T字の縦棒)を兼ね備えた「T字型人材」と言えるでしょう。英語力は単なる一スキルではなく、この専門性をグローバルな環境で発揮するための基盤そのものです。コーンフェリーの価値は、ヘイシステムに代表されるような世界共通の方法論やグローバルなデータに根差しています。コンサルタントは、このグローバルな知のプールにアクセスし、貢献できなければならず、そのための共通言語として高度な英語力が必須となるのです。

したがって、応募者は自身の経験をこのT字型モデルに沿って棚卸し、アピールする必要があります。例えば、事業会社の人事担当者であれば、日々のオペレーション業務を羅列するのではなく、人事施策をいかにして事業成果に結びつけたかという、戦略的視点での実績を強調することが重要です。そして、複雑なビジネス課題に関する議論を含め、選考プロセスの大部分を流暢かつ論理的な英語で乗り切る準備が不可欠です。

Q: コーンフェリーへの転職難易度はどのくらいですか?

結論から言うと、コーンフェリーへの転職難易度は「非常に高い」と評価されています。

その主な要因は以下の通りです。

ブランド力と応募者の質
Forbes誌のランキングで米国トップクラスのリクルーティング企業として評価されるなど、世界的に高いブランド力を誇ります。そのため、優秀で経験豊富な候補者が多数応募し、熾烈な競争が生まれます。

厳格な英語力要件
ビジネスレベルの英語力(最低でもTOEIC 800点以上が目安)が必須であるため、この時点で国内の多くの候補者がふるいにかけられます。

経験者重視の採用方針
現在、採用は経験者が中心となっており、直接的なコンサルティング経験や関連する事業企画・人事企画の経験がない候補者にとっては、極めて高いハードルとなります。

採用人数の少なさ
応募者数に対して採用枠は非常に限られています。例えば新卒採用では、数百人の応募者の中から採用されるのはわずか3名程度であり、今後もこの方針を大幅に変更する予定はないとされています。

この転職難易度の高さは、単に人気があるからという理由だけではありません。それは、コーンフェリーのビジネスモデルそのものを反映した必然的な結果です。同社のコンサルタントは、グローバルに展開する大手企業の経営トップに対して、企業の将来を左右するような提言を行う必要があります。そのためには、専門知識だけでなく、経営者と対等に渡り合えるだけの卓越した論理的思考力、コミュニケーション能力、そして人間的な信頼性(Executive Presence)が不可欠です。

選考プロセス全体が、このハイステークスな業務環境の模擬試験として設計されています。したがって、転職難易度の高さを単なる障壁と捉えるのではなく、入社後に求められる期待水準の高さを示す指標と理解することが重要です。選考を突破することは、「テストに合格する」ことではなく、「すでに入社後も活躍できるコンサルタントとしての素養があることを証明する」プロセスなのです。

Q: 選考はどのような流れで進みますか?

コーンフェリーの選考プロセスは、一般的にWebテストから始まり、その後複数回の面接が続く構成となっています。面接回数は合計で4回以上に及ぶこともあります。

Webテスト・適性検査

・これは最初の重要な関門であり、通過基準は非常に高いとされています。
・GMATなど標準的な形式ではなく、コーンフェリー独自の評価ツールが用いられるため、的を絞った対策は困難です。
・言語、計数、論理といった能力が、厳しい時間的制約の中で問われます。このテストは、対策の有無よりも、候補者の根源的な思考能力、いわゆる「地頭」を測るものと見なされています。

面接

複数回の面接
3回から4回、あるいはそれ以上の面接が実施されることを想定しておくべきです。

ケース面接
選考プロセスの中心的な要素であり、最終面接を除くほとんどの回で実施されます。課題は「タクシー業界の新規事業立案」や「スポーツジムの市場規模算出」といった、市場規模推定や新規事業戦略に関するものが挙げられます。

ビヘイビア・フィット面接
ケース面接と並行して、候補者の人間性やカルチャーフィットも厳しく評価されます。特に「なぜコンサルか?」「なぜ人事領域か?」「なぜコーンフェリーか?」といった志望動機については、何度も「なぜ?」と深掘りされ、その本気度と論理の一貫性が試されます。

面接官
面接官は、マネージャーやパートナーといった経験豊富なコンサルタントが務めます。その多くはマッキンゼー、BCG、ベインといったトップ戦略コンサルティングファームの出身者であり 、非常に「切れ味の鋭い」質問や指摘がなされることが特徴です。

この選考プロセスは、二重のフィルターとして機能していると解釈できます。まず、Webテストが候補者の純粋な分析能力・情報処理能力をふるいにかけます。次に、複数回の面接が、その能力を実際のビジネスシーンで応用できるか、すなわち「コンサルタントとしての準備ができているか」を評価します。特に、トップ戦略ファーム出身者が面接官を務めることは、論理的厳密性や構造的思考力において、業界最高水準のレベルが求められることを意味します。高い知性を持っていても、それをクライアントに分かりやすく、かつ説得力のある形で伝えられなければ、コンサルタントとしては不十分です。このプロセスは、その両方の能力を兼ね備えた人材だけを見極めるために、極めて精巧に設計されているのです。

Q: 選考、特にケース面接に向けてどのような準備をすればよいですか?

コーンフェリーの高い選考基準を突破するためには、戦略的かつ徹底した準備が不可欠です。

ケース面接の準備

構造的思考の徹底
ケース面接で評価されるのは、唯一の「正解」ではなく、結論に至るまでの論理的で構造化された思考プロセスです。課題を正確に理解し、分析の枠組み(フレームワーク)を構築し、仮説を立て、論理的に分析を進め、説得力のある結論を導き出すという一連の流れを体得することが重要です。

質の高い実践練習
高い要求水準を考慮すると、経験者であっても実践的な練習は必須です。特に、元コンサルタントなど、評価基準を熟知した第三者から質の高いフィードバックを受けることが成功の鍵となります。コンサルティング業界への転職支援に特化したエージェントは、こうした質の高い模擬面接の機会を提供しています。

議論の主導
優れた候補者は、単に質問に答えるだけでなく、議論を積極的に前に進めます。他者の意見をまとめたり、残り時間を意識して論点を整理したりといった、議論を構造化し主導する姿勢は高く評価されます。

フィット・ビヘイビア面接の準備

深い自己分析
「なぜコーンフェリーなのか?」という問いに対して、表層的な企業賞賛に留まらない、深く、具体的で、個人的な理由を語れるように準備する必要があります。自身の過去の経験やキャリアの目標が、コーンフェリー独自の「戦略と人材の同期」というミッションと、どのように結びつくのかを明確に言語化することが求められます。

カルチャーフィットの理解
事前に「穏やかだがプロフェッショナル」「実力主義」といった企業文化をリサーチし、自身の経験の中から、その文化に合致することを示すエピソードを準備しておくことが有効です。

選考準備そのものが、候補者のコンサルタントとしての適性を測る試金石となります。優れたコンサルタントがクライアントの課題に取り組む際、行き当たりばったりで進めることはありません。仮説を立て、分析を構造化し、データを集め、同僚と議論しながら結論を磨き上げます。同様に、選考準備においても、自身のキャリアについて仮説(なぜ自分がコーンフェリーにフィットするのか)を立て、それを裏付ける証拠(経験)を集め、専門家(転職エージェントなど)との模擬面接を通じてその論理を検証するという、コンサルタント的なアプローチを取ることが、成功への最短距離と言えるでしょう。このような専門的なサポートは、ムービンのような業界特化型エージェントが提供する核心的な価値の一つです。

Q: 社風や職場の雰囲気について教えてください。

コーンフェリーの社風は、「アメリカ的な実力主義と日本的な調和の融合」という、ユニークな二面性によって特徴づけられます。

実力主義と成果志向

・プロセスよりも結果が重視される、徹底した「実力主義」の環境です。
・高い成果を出す社員には、大きな裁量と権限が与えられます。
・手厚い指導を期待するのではなく、自律的に動けるプロフェッショナルであることが前提とされています。

プロフェッショナルかつ個人主義

・社員は自己成長意欲が高く、非常にプロフェッショナルな雰囲気です。
・一方で、個人主義的で「ドライ」な側面もあり、部署間の交流や温かい人間関係を求める人には、物足りなさを感じる可能性があります。
・多様なバックグラウンドを持つ中途採用者が多いため、特定の「ファームカルチャーは基本的にない」という声もあります。

穏やかでプロフェッショナルな対人関係

・成果に対するプレッシャーは高いものの、対人関係は「穏やか」と評されることが多く 、これが「日本的な調和」の側面を反映しています。プロフェッショナルとしての意見対立はあっても、それが人格攻撃や高圧的な態度に繋がることはなく、敬意に基づいたコミュニケーションが保たれています。

この「アメリカ的実力主義+日本的調和」という一見矛盾した特徴は、同社のカルチャーの核心をなすものです。これは「静かな軌道を周回する、自律したプロフェッショナルたちの集団」と表現できるかもしれません。各人が個々の成果に対して高いレベルで責任を負う一方で、互いの業務を円滑に進めるため、感情的な摩擦を排したプロフェッショナルなコミュニケーションが徹底されています。

この文化は、内発的に動機づけられ、他者からの称賛や密な人間関係がなくとも高いパフォーマンスを発揮できる人材を引きつけ、定着させます。ここで求められるのは、分析的に鋭く、結論に向かって議論を推進する能力(実力主義)と、相手に敬意を払い、冷静かつ協力的に振る舞う姿勢(調和)の両立です。たとえ優秀であっても、攻撃的であったり傲慢であったりする候補者は「調和」の原則に反し、人当たりは良くても分析力に欠ける候補者は「実力主義」の基準を満たせません。

Q: ワークライフバランスは実現可能ですか?

コーンフェリーにおけるワークライフバランスは、全社員に一律に保証されるものではなく、個人のパフォーマンスと自己管理能力に大きく依存します。

成果と引き換えの自由
結論として、ワークライフバランスは「成果を出せば」実現可能です。高いパフォーマンスを発揮する社員は、勤務時間や休暇の取得において大きな裁量を与えられます。

高い業務負荷
業務量は膨大になることがあり、多くの口コミで長時間の労働(例:朝8時から夜11時まで)が報告されています。採用時に説明される残業時間よりも、実際の平均残業時間は60時間から100時間に達する場合もあるとの声もあります。

プロジェクト単位での繁閑
業務の繁閑はプロジェクトによって大きく変動します。多忙な時期には相当な努力が求められますが、徹夜が常態化するような働き方は稀であるとされています。また、プロジェクトの合間に長期休暇を取得する文化も根付いています。

バランスの「代償」
この自由の裏返しとして、成果が上がっていない状況で休暇を取得したり、プライベートを優先したりすることは、周囲からのプレッシャーや自己のストレスにより困難になる可能性があります。

要するに、コーンフェリーにおけるワークライフバランスは、会社から与えられる「権利」ではなく、高い生産性とパフォーマンスによって自ら勝ち取る「報酬」に近いものです。ファームは個々のコンサルタントに裁量権を与え、その裁量権を有効に行使するためには、まず高い期待に応えることが求められます。

この哲学は、労働時間(インプット)ではなく、成果(アウトプット)で評価するという同社の方針を反映しています。効率的に働き、高いインパクトを出せる個人にとっては非常に働きやすい環境ですが、期待される水準に達するのに苦労する人にとっては、厳しい環境となり得ます。したがって、面接などでワークライフバランスについて質問する際は、「バランスは取れますか?」と尋ねるのではなく、「クライアントへの価値提供と個人のバランスを両立させるために、ファームはコンサルタントをどのように支援していますか?」といった、バランスが能動的な努力の結果であると理解していることを示す問い方が、より良い印象を与えるでしょう。

Q: 年収・給与水準はどの程度ですか?

コーンフェリーの報酬水準は非常に高く、報告されている平均年収は約1,500万円です。コンサルタント職の提示年収レンジは700万円から2,000万円と幅広く設定されています。

徹底した成果主義
報酬体系は、個人のパフォーマンスに強く連動しています。各人の職位(クラス)に応じて決まる基本給と、個人および会社の業績に大きく左右される年1回の賞与で構成されます。

トップパフォーマーへの高い報酬
真の実力主義が貫かれており、高い成果は直接的かつ多大な金銭的報酬に結びつきます。20代のトップパフォーマーが年収2,000万円から4,000万円を得ることも可能とされています。年功序列の考え方はなく、報酬は年齢や在籍年数とは関係ありません。

報酬に対する満足度
業務の要求水準は高いものの、報酬はそれに見合った公正なものと受け止められており、報酬に関する不満の声は少ない傾向にあります。この報酬体系が、社員のモチベーションを高め、優秀な人材が集まる好循環を生み出しています。

この報酬システムは、コーンフェリーが掲げる実力主義というカルチャーを徹底するための、最も重要な仕組みであると言えます。これは、ハイリスク・ハイリターンな環境を意図的に創出することで、内発的に動機づけられた成果志向の強い個人を引きつけ、維持する一方で、パフォーマンス基準を満たせない人材を自然に淘汰するフィルターとしても機能しています。

戦略コンサルティングファームに匹敵する報酬パッケージを提示することで 、コーンフェリーは同じエリート人材プールで競争することが可能になります。報酬の大きな変動幅は、個人のパフォーマンス向上への強力なインセンティブとなり、コンサルタント個人の経済的利益とファームの成功を直接的に結びつけているのです。転職を希望する方は、このような成果主義の報酬モデルを快適に感じ、それによってモチベートされる資質を持っていることが重要です。

Q: コーンフェリーで働くことの「働きがい」とは何ですか?

コーンフェリーで働くことの「働きがい」は、主にその仕事がもたらすインパクトの大きさと知的な挑戦に起因します。

影響力の大きな仕事
最も大きなやりがいの源泉は、大手企業の経営課題に直結する、ダイナミックで大規模な組織変革プロジェクトに携われることです。

経営層との対話
コンサルタントはクライアント企業の経営層と直接対話し、企業全体の方向性に影響を与える提言を行う機会を得られます。

知的な挑戦
単純な作業量の多さで勝負するのではなく、複雑な組織課題を解決するという、知的好奇心を刺激される業務が中心です。

プロフェッショナルとしての成長
周囲には優秀なプロフェッショナルが集まっており、互いに切磋琢磨しながら常に自己の能力を高めていける環境があります。

より広い社会への貢献
「人が変われば企業が変わり、企業が変われば世の中が変わる」という信念のもと、自らの仕事が、働く人々の幸福度を高め、ひいては社会全体をより良くしていくという、崇高な目的意識を持つ社員もいます。

コーンフェリーにおける中核的な「働きがい」は、自らの知性を駆使して、影響力の大きなクライアントのために、重要かつハイステークスな問題を解決し、その成果を目の当たりにできるという、強い当事者意識と影響力の実感から生まれます。

このやりがいは、同社の戦略的なポジショニング(第1章Q1参照)と密接に関連しています。戦略と人材の交差点でコンサルティングを行うため、プロジェクトは本質的に戦略的であり、クライアント組織内での重要度も注目度も高くなります。このような仕事は、知的な挑戦と影響力の発揮を求める特定の人材を強く惹きつけます。ここで得られる満足感は、快適な福利厚生やライフスタイルではなく、重要な意思決定が行われる「現場」に身を置くことから得られるものなのです。したがって、説得力のある候補者は、自身の志望動機を、こうした挑戦意欲や貢献意欲の観点から語ることが求められます。

Q: コーンフェリーへの転職を成功させるための最も重要なポイントは何ですか?

コーンフェリーへの転職を成功させるには、競争の激しい応募者プール、独自の難解な適性検査、エリートコンサルタントによる厳格なケース面接、そして独特で要求水準の高いカルチャーへの完璧なフィットの証明といった、一連の大きなハードルを乗り越える必要があります。

成功の鍵は、どれか一つの分野で秀でることではなく、完成された説得力のあるパッケージを提示することにあります。具体的には、以下の要素を網羅した、包括的な準備が求められます。

戦略的な自己PR
自身の過去の経験とコーンフェリー独自のミッションを結びつけ、深く考察された説得力のある「なぜコーンフェリーなのか」という物語を構築すること。

卓越した分析能力
Webテストの高いハードルを越え、ケース面接で優れたパフォーマンスを発揮できる、証明された分析能力。

カルチャーへの適合性
コミュニケーションや立ち居振る舞いを通じて、「実力主義と調和」というマインドセットを体現すること。

高度な語学力
日常会話レベルではなく、複雑なビジネス課題について英語で議論できる能力。

これらの要素を独力で、かつ高い水準で準備することは容易ではありません。上記で分析した情報からも、ムービンのような業界特化型エージェントを活用することの価値が示唆されています。

インサイダーとしての知見
ムービンのコンサルタントは、自身もコンサルティング業界出身者であることが多く、コーンフェリーの企業文化、面接プロセス、そして彼らが本当に求めている人材像について、外部からは得られない深い知見を持っています。

専門的な選考対策
論理的思考から資料作成能力に至るまで、コーンフェリーのような高い基準を持つファームの選考を突破するために不可欠な、質の高いオーダーメイドのケース面接対策やコーチングを提供します。

圧倒的な実績
ムービンはコンサルティング業界への転職支援においてNo.1の実績を誇り、その豊富なデータと経験に基づいた的確なアドバイスが可能です。これは、一般的なエージェントでは提供できない、専門家ならではのサポートです。

コーンフェリーへの転職は、それ自体がひとつのハイステークスなプロジェクトです。そして、あらゆる複雑なプロジェクトがそうであるように、成功のためには専門家による優れたプロジェクトマネジメントが有効です。ムービンのような専門エージェントは、候補者にとってのキャリア移行のプロジェクトマネージャーとして機能し、成功確率を最大化するために必要な戦略、リソース、そして品質管理を提供します。この非常に困難な挑戦を認識した上で、この道を幾度となく成功に導いてきた専門家とパートナーシップを組むことは、最も論理的な次の一歩と言えるでしょう。

 

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