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外資コンサルへの転職【2025年最新】主要ファームの年収・採用情報比較


外資コンサルへの転職【2025年最新】主要ファームの年収・採用情報比較

変革の震源地としてのコンサルティング業界

2024年から2025年にかけてのビジネス環境は、かつてない速度で変化しています。地政学的リスクの増大、インフレと金利の変動、そして何よりも生成AI(Generative AI)の実装が、企業の意思決定プロセスを根底から覆そうとしています。この不確実性の時代において、外資コンサルティングファームの役割は、単なる「外部アドバイザー」から、クライアント企業の運命を共に背負う「変革のパートナー」へと劇的に進化を遂げました。

かつて、コンサルタントの主戦場は会議室での戦略立案でした。しかし現在、その戦場はアルゴリズムの実装現場、国境を越えたM&Aの交渉の場、そして従業員のエンゲージメントを高めるための組織開発の現場へと拡大しています。
このページでは、外資コンサルティングファームへの転職を志すハイポテンシャル層に向けて、弊社ムービン・ストラテジック・キャリアが蓄積した膨大なデータと最新のマーケットインサイトに基づき作成された、業界分析の決定版です。

ここで扱うのは、単なる企業リストではありません。各ファームがどのような歴史的文脈を持ち、現在どのような課題解決(ソリューション)を提供し、そしてそこで働くプロフェッショナルにどのようなキャリアと報酬を約束しているのか。その深層に迫ることで、読者の皆様が自身のキャリア戦略を構築するための羅針盤となることを目指します。

    目次

  1. 外資コンサルティング業界の構造的変化と最新トレンド
  2. 主要プレイヤーの徹底分析:戦略・総合・専門ファームの真価
  3. 外資コンサルの業務内容:実務のリアリティ
  4. 報酬・キャリアパス・アルムナイネットワーク
  5. 戦略的転職活動:ムービンが提唱する成功への道筋
  6. 外資コンサルティングファームへの転職希望者のためのFAQ

外資コンサルティング業界の構造的変化と最新トレンド

「戦略」と「実行」の融合、そして「創造」へ

伝統的に、コンサルティング業界は「戦略コンサル(Strategy)」と「総合コンサル(Comprehensive / IT)」、そして「専門系(Boutique / Specialist)」に明確に区分されてきました。マッキンゼーやBCGが「何をすべきか(What)」を描き、アクセンチュアやBig 4が「どう実現するか(How)」を担うという分業体制です。しかし、2025年の現在、この境界線は完全に溶解しています。

デジタルトランスフォーメーション(DX)が経営アジェンダの中心に座る今、テクノロジーの裏付けのない戦略は画餅に過ぎず、一方でビジネスインパクトを伴わないシステム導入は無価値です。戦略ファームはエンジニアやデータサイエンティストを大量に採用し、総合ファームは戦略部門を強化して上流工程への食い込みを図っています。

さらに特筆すべきは「創造(Creation)」へのシフトです。BCG XやマッキンゼーのQuantumBlackに代表されるように、ファーム自体がデジタルプロダクトを開発し、クライアントと共に新規事業を立ち上げ、収益をシェアするビジネスモデルが登場しています。これは、従来の「時間切り売り(Time & Material)」モデルからの脱却を意味し、コンサルタントには起業家的なマインドセットが強く求められるようになっています。

生成AIがもたらす「組織集合知」への転換

生成AIの台頭は、コンサルティングの業務プロセスそのものを再定義しています。マッキンゼーの最新レポートが示唆するように、AIの活用は個人の生産性向上というレベルを超え、「組織集合知(Organizational Collective Intelligence)」の再構築へと向かっています。

従来、コンサルタントの価値は「情報の非対称性」や「個人の分析能力」に依存していました。しかし、基礎的なリサーチやデータ整理をAIが瞬時にこなす時代において、人間に求められるのは「AIが導き出した解を、文脈に合わせて解釈し、クライアントの政治的・感情的な力学の中で合意形成する力」です。PwCコンサルティングやアクセンチュアが「生成AIコンサルタント」という職種を新設し、技術的な実装力とチェンジマネジメントのスキルを兼ね備えた人材を求めているのは、まさにこの「冷たいAIの解」を「温かい人間の納得」に変える能力が必要とされているからに他なりません。

人的資本経営とリスクマネジメントの台頭

もう一つの大きな潮流は、「人(People)」と「リスク(Risk)」への回帰です。日本企業におけるジョブ型雇用への移行、人的資本情報の開示義務化、そしてグローバルでの人材獲得競争の激化により、組織人事コンサルティングの需要が爆発的に増加しています。

マーサー、ウイリス・タワーズワトソン(WTW)、コーン・フェリー、エーオン(Aon)といったファームは、単なる人事制度設計にとどまらず、M&Aにおけるカルチャー統合、経営幹部のサクセッションプランニング(後継者計画)、さらには地政学リスクやサイバーリスクへの対応といった、経営の根幹に関わるテーマを扱っています。これらの領域は、企業のサステナビリティ(持続可能性)に直結するため、CEOが最も関心を寄せるトピックの一つとなっています。

組織人事コンサルティング 主要ファーム一覧

組織人事コンサルティング 主要ファーム一覧

企業の持続的な成長の原動力は、いつの時代も「人」と「組織」です。
しかし、多くの企業が「人材の育成が進まない」「組織の生産性が上がらない」「新しい人事制度がうまく機能しない」といった、複雑で根深い課題に直面しているのではないでしょうか。
組織人事コンサルティングは、そのような経営課題に対し、人事戦略の策定から実行までを専門的な知見と客観的な視点で支援するプロフェッショナルです。貴社の潜在能力を最大限に引き出し、競争優位性を確立するための重要なパートナーとなり得ます。

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主要プレイヤーの徹底分析:戦略・総合・専門ファームの真価

戦略コンサルティングファーム(Top Tier)

企業の最高経営責任者(CEO)の相談相手として、全社戦略やM&Aなどの最重要課題に取り組むファーム群です。

戦略コンサルティングファーム 一覧

戦略コンサルティングファーム 一覧

外資系トップファームをはじめとした大企業の経営レベルの課題解決に従事するコンサルティングファームです。近年、経営戦略の立案から定着化、実行支援、IT・デジタルなど多様化する課題に対応するためにソリューションの幅も広がっています。組織人事領域だけに専門特化するのではなく、経営全般のコンサルティングに関わることが可能です。

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マッキンゼー・アンド・カンパニー (McKinsey & Company)

企業概要


公式サイト: https://www.mckinsey.com/jp
日本拠点: 東京
日本代表: 岩谷 直幸

強み・特徴

「The Firm」と称される業界の盟主です。徹底した事実ベース(Fact-base)のアプローチと、「組織集合知」を最大化するグローバルネットワークが強みです。2025年に向けてAI部門に2,000人規模のデータサイエンティストを擁する体制を構築しており、戦略とAI技術の融合において他社をリードしています。

働き方のリアル

「Make your own McKinsey(自分だけのマッキンゼーをつくれ)」という言葉に象徴されるように、所属部署や辞令といった概念が存在しません。プロジェクトごとに自分の興味や成長目標に合わせてアサインを希望できる柔軟性があります。

キャリアパスと求める人物像

「ビジネス・アナリスト」から「パートナー」への明確なパスに加え、近年は専門職トラックも拡充されています。求めるのは、単なる秀才ではなく、クライアントのために「変化」を起こせるリーダーシップを持つ人物です。評価は厳格ですが、「Grow or Go(成長か、去るか)」という育成志向の強い環境です。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

AI・デジタル領域(McKinsey Digital)での採用を強化しており、採用数は年間50〜100名程度と狭き門です。選考では、論理的思考を問うケース面接に加え、PEI(Personal Experience Interview)と呼ばれる経験面接が極めて重要視されます。過去のリーダーシップ経験を深く掘り下げられるため、入念な準備が必要です。

ボストン コンサルティング グループ (Boston Consulting Group, BCG)

企業概要


公式サイト: https://www.bcg.com/ja-jp/
日本拠点: 東京
日本代表: 秋池 玲子、内田 有希昌(共同代表)

強み・特徴

日本における外資コンサルの草分けであり、国内大手企業(JTC)の変革に深く入り込んでいます。近年は「BCG X」によるデジタル事業開発が活況で、エンジニアやデザイナーと共に「動くプロダクト」を作り上げる実行力が強みです。

働き方のリアル

「多様性からの連帯」を掲げ、チームワークを重視します。プロジェクトにもよりますが、ハイブリッドワークやリモートワークを組み合わせた柔軟な働き方が定着しつつあります。

キャリアパスと求める人物像

若手から経営視点を求められ、成長スピードが速いのが特徴です。「Thinking outside the box(既存の枠にとらわれない思考)」ができる人材、そして知的なタフネスを持つ人材が求められます。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

BCG Xを中心にテック人材の採用も活発です。ケース面接では「フェルミ推定」から「ビジネスケース(戦略立案)」へと繋げる複合的なお題が頻出です。「なぜBCGなのか」という志望動機とカルチャーフィットも厳しく見られます。

ベイン・アンド・カンパニー (Bain & Company)

企業概要

公式サイト: https://www.bain.com/ja/
日本拠点: 東京
日本代表: デイヴ マイケルズ

強み・特徴

「True North(真北=結果主義)」を掲げ、提案の実行と株価向上にコミットします。特にプライベート・エクイティ(PE)ファンド向けのデューデリジェンスにおいて圧倒的な強みを持ちます。

働き方のリアル

「A Bainie never lets another Bainie fail(ベインの社員は決して仲間を見捨てない)」という言葉通り、徹底したチームワークと相互支援の文化があります。グローバル研修も充実しており、海外オフィスとの交流も盛んです。

キャリアパスと求める人物像

投資判断のスキルが磨かれるため、PEファンドへの転身や起業など、キャリアの選択肢が非常に広いです。論理的思考力に加え、チームプレイヤーであることが強く求められます。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

中途採用において「1日選考会(One Day Selection)」を実施するなど、スピーディーな選考を行っています(例:2025年12月開催など)。選考プロセスは書類、Webテスト、ケース面接で構成され、効率的かつ実力主義な選考が行われます。

A.T.カーニー (A.T. Kearney)

企業概要

公式サイト: https://www.jp.kearney.com/
日本拠点: 東京
日本代表: 関灘 茂

強み・特徴

「尖った個の集合体」と評され、特定の産業や機能における深い専門性を重視します。近年はサプライチェーンやオペレーション改革において、「目に見える成果」を出すファームとして再評価されています。

働き方のリアル

個人の裁量が大きく、自律したプロフェッショナルとしての働き方が求められます。日本オフィス独自の「日本発の提言」を重視する風土があります。

キャリアパスと求める人物像

特定領域のスペシャリストとして市場価値を高めたい方に適しています。大企業の看板に頼らず、個の力で勝負したいという気概のある人物が求められます。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

サプライチェーンの強靭化やコスト削減ニーズの高まりを受け、実務経験豊富なプロフェッショナルの採用意欲が高いです。

ローランド・ベルガー (Roland Berger)

企業概要

公式サイト: https://www.rolandberger.com/ja/Locations/Japan/Start/
日本拠点: 東京
日本代表: 大橋 譲

強み・特徴

欧州ドイツを起源とする唯一のグローバル戦略ファームです。自動車産業や製造業に強く、エンジニアリングの知見と経営戦略を融合させた提案が得意です。

働き方のリアル

「起業家精神(Entrepreneurship)」を重視し、若手コンサルタントが自ら新しいサービスラインを立ち上げることを推奨する柔軟な風土があります。

キャリアパスと求める人物像

製造業のDXや産業再生に関心がある人材にとって、理想的なキャリアパスを描けます。自律的に考え、新しい価値を創造しようとする姿勢が評価されます。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

モビリティ革命や脱炭素(GX)領域での知見を持つ人材のニーズが高まっています。

総合コンサルティングファーム(Big 4 & Accenture)

会計事務所の信頼性と巨大なデリバリー能力を背景に、戦略から実行、保守運用までをワンストップで提供します。

総合コンサルティングファーム 一覧

総合コンサルティングファーム 一覧

世界最大規模のグローバルコンサルティングファームや、日本発でグローバル展開をする総合ファーム等も、組織人事コンサルティングを専門に手掛ける部門が存在します。
HR領域のDX支援や、なかにはクライアント企業とのジョイントベンチャー設立・設立後の組織づくり・人事制度企画~運用までも支援するプロジェクトもあるのが大きな特徴のひとつです。

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デロイト トーマツ コンサルティング (DTC)

企業概要

公式サイト: https://www.deloitte.com/jp/ja.html
代表者: 代表執行役 神山 友佑、長川 知太郎

強み・特徴

日本最大級の規模を誇り、戦略(Monitor Deloitte)から実行、監査・税務との連携まで、あらゆる経営課題に対応できる「総合力」が武器です。

働き方のリアル

プロジェクトの幅が広く、インダストリー(業界)とオファリング(機能)のマトリクス組織の中で、多様な経験を積むことができます。

キャリアパスと求める人物像

社内異動制度も整っており、長期的なキャリア形成が可能です。協調性があり、大規模組織の中で周囲を巻き込んでプロジェクトを推進できる「巻き込み力」のある人物が求められます。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

2025年度の初任給引き上げ(学卒約580万円〜)など、待遇改善に積極的です。DX推進やESG経営支援の人材ニーズが高く、未経験者への門戸も比較的広いです。

PwCコンサルティング

企業概要

公式サイト: https://www.pwc.com/jp/ja/
代表者: 代表執行役CEO 安井 正樹

強み・特徴

「BXT(Business, eXperience, Technology)」手法によるイノベーション創出が強みです。マイクロソフトやGoogleとの連携により、生成AI活用支援で業界をリードしています。

働き方のリアル

「Technology & Digital」部門では、テック人材とビジネス人材が混在し、互いに刺激し合う環境です。給与水準も高く、能力次第で大幅な昇給が見込めます。

キャリアパスと求める人物像

テクノロジーとビジネスのバイリンガル人材を目指せます。「新しい技術への探究心」と「助け合いの精神」を持つ人物が歓迎されます。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

BPR(業務改革)や生成AI導入支援のポジションで大量採用を行っています。求人票の年収レンジは600万〜2,200万円と幅広く、即戦力への評価が高いのが特徴です。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)

企業概要

公式サイト: https://www.ey.com/ja_jp/people/ey-strategy-and-consulting
代表者: 代表取締役社長 近藤 聡、代表取締役 吉川 聡

強み・特徴

Big 4の中でも特にグローバル統合が進んでおり、海外オフィスとの連携が日常的です。戦略部門「EY-Parthenon」も拡大中です。

働き方のリアル

多様性(DE&I)を重視し、心理的安全性の高い職場づくりに力を入れています。英語を使う機会が多く、グローバル志向の方に最適です。

キャリアパスと求める人物像

海外駐在やクロスボーダー案件への参画チャンスが豊富です。「Building a better working world」というパーパスに共感し、長期的視点を持てる人物が求められます。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

経済安全保障やサプライチェーン再編など、地政学リスクに関わる領域での採用が増えています。英語力は選考でも重要なプラス要素となります。

KPMGコンサルティング

企業概要

公式サイト: https://kpmg.com/jp/ja/home/about/kc.html
代表者: 代表取締役 関 穣、田口 篤、知野 雅彦

強み・特徴

リスクコンサルティングやガバナンス、サイバーセキュリティに伝統的な強みを持ちます。近年はビジネストランスフォーメーション領域も急成長しています。

働き方のリアル

「Away from Keyboard制度(離席を自由に認める)」や「Work from Home Program(介護等での在宅限定勤務)」など、ライフステージに合わせた柔軟な制度が非常に充実しています。

キャリアパスと求める人物像

組織の柔軟性が高く、パートナーとの距離が近いため、裁量権を持って働きたい方に適しています。誠実さとプロフェッショナリズムを重視します。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

サイバーセキュリティやフォレンジック(不正調査)といった専門領域での採用が活発です。SIer出身者など、ITバックグラウンドを持つ人材が歓迎されます。

アクセンチュア (Accenture)

企業概要

公式サイト: https://www.accenture.com/jp-ja
代表取締役会長:江川 昌史(兼 アジアパシフィック共同CEO)
代表取締役社長:濱岡 大

強み・特徴

「ストラテジー」から「テクノロジー」「オペレーションズ」、さらにはクリエイティブ領域の「Accenture Song」や製造DXに特化した「Industry X」まで、企業のバリューチェーン全てをカバーする圧倒的な総合力が武器です。単なる助言に留まらず、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)やシステム運用まで深く入り込み、クライアントと運命共同体となるビジネスモデルを確立しています。

働き方のリアル(2025年の重要変更点)

これまではリモートワークを積極的に推進していましたが、2025年6月より方針を大きく転換し、「原則週5日の出社(顧客先または自社オフィス)」を義務化しました。これは、対面でのコミュニケーションによるイノベーション創出や人材育成(OJT)の強化を目的としたものであり、転職を検討する際は「オフィス回帰」を前提とした働き方になる点を十分に理解しておく必要があります。

キャリアパスと求める人物像

「Think Straight, Talk Straight(正しく考え、率直に語る)」という文化が根付いており、年齢や役職に関係なく論理的な正しさが尊重されます。求める人物像は、変化を恐れず、テクノロジーとビジネスの双方に関心を持てる「TQ(Technology Quotient)」の高い人材です。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

全社員50万人規模への生成AI研修を実施するなど、AI人材の育成と採用に巨額の投資を行っています。選考では、特に「なぜアクセンチュアなのか」「どの領域(Industry XやSongなど)で何を成し遂げたいか」という志望動機の具体性と、論理的思考力が厳しく問われます。

総合コンサルティングファーム 一覧

総合コンサルティングファーム 一覧

世界最大規模のグローバルコンサルティングファームや、日本発でグローバル展開をする総合ファーム等も、組織人事コンサルティングを専門に手掛ける部門が存在します。
HR領域のDX支援や、なかにはクライアント企業とのジョイントベンチャー設立・設立後の組織づくり・人事制度企画~運用までも支援するプロジェクトもあるのが大きな特徴のひとつです。

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組織人事コンサルティングファーム

マーサー ジャパン (Mercer)

企業概要

公式サイト: http://www.mercer.co.jp/
代表者: 代表取締役社長 草鹿 泰士

強み・特徴

組織・人事変革、資産運用、M&Aデューデリジェンスの3本柱でサービスを提供します。特にジョブ型雇用移行支援や、クロスボーダーM&Aにおける人事統合支援に実績があります。

働き方のリアル

非常にプロフェッショナルで落ち着いた雰囲気です。プロジェクト単位でチームを組み、質の高いアウトプットを追求する文化があります。

キャリアパスと求める人物像

人事のスペシャリストとしてだけでなく、M&Aや資産運用の知見を持つ経営参謀としてのキャリアが描けます。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

スタートアップ向けの人事制度構築支援など、新しい顧客層へのアプローチも強化しています。人事経験者だけでなく、金融業界出身者も資産運用部門などで活躍しています。

ウイリス・タワーズワトソン (WTW)

企業概要

公式サイト: https://www.towerswatson.com/ja-JP/
代表者: 代表取締役社長 大海 太郎

強み・特徴

「データ」と「数理」に圧倒的な強みを持つ、組織・人事・リスクのグローバルファームです。アクチュアリー(保険数理人)を多数擁し、報酬データ分析などで他社の追随を許しません。

働き方のリアル

インドや英国のチームと連携する「Actuarial Outsourcing」など、国境を越えた協働が日常です。プロフェッショナルとして自律した働き方が求められます。

キャリアパスと求める人物像

「経営×人事×データ」という希少性の高い専門性を磨けます。高い英語力(TOEIC 800点以上目安)と論理的思考力、そして数字への強さが求められます。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

「Risk & Analytics」や保険数理コンサルタントが "Hot Jobs" となっており、専門性の高い人材を高待遇で迎えています。

コーン・フェリー・ジャパン (Korn Ferry)

企業概要

公式サイト: https://www.kornferry.com/jp
代表者: 代表取締役社長 滝波 純一

強み・特徴

世界最大級のエグゼクティブサーチ(人材紹介)と、ヘイグループ由来の組織コンサルティングが融合。経営幹部の選抜・育成から報酬制度設計まで、タレントマネジメントをワンストップで提供できる点が独自の強みです。

働き方のリアル

社風は「比較的草食系」「穏やか」と評されることが多く、ガツガツした競争よりも、クライアントへの貢献を重視する落ち着いた環境です。

キャリアパスと求める人物像

「人」に関する課題解決のプロフェッショナルを目指せます。心理学的な洞察力と、組織戦略を描く論理的思考力の両方が求められます。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

選考プロセスにはフェルミ推定を含むケース面接があり、論理性が厳しく問われます。一方で、面接では「人当たりの良さ」やカルチャーフィットも重要視されます。

エーオンソリューションズジャパン (Aon)

企業概要

公式サイト: https://www.aon.com/japan/
代表者: 代表取締役社長 山下 知之

強み・特徴

リスクマネジメントとヒューマンキャピタルの世界的リーダーです。「Aon United」の理念のもと、リスクデータへのアクセスを提供するプラットフォーム「Aon Line」など、独自のアセットを持っています。

働き方のリアル

外資系ファームの中でも平均年齢が若く、フラットでスピード感のある組織です。グローバルネットワークを活用した最新の知見提供を重視しています。

キャリアパスと求める人物像

「カタストロフィ・モデラー(自然災害リスク分析)」のようなニッチかつ高度な専門職も存在します。専門性を武器にグローバルに活躍したい人に適しています。

【ムービン独自情報】最新の採用動向と選考のポイント

新卒・第二新卒向けの「Launch」プログラムによる育成に力を入れています。専門職採用では、即戦力としてのスキルセットが重視されます。

主要外資コンサルティングファーム一覧

これらの分類を一覧で確認することで、業界の全体像をより明確に把握できます。

分類 主な役割・特徴 代表的なファーム
組織人事コンサル

人事制度設計、人材育成、組織開発など「人・組織」に特化した課題解決。

マーサー・ジャパン, ウィリス・タワーズワトソン,コーン・フェリー, エーオンソリューションズジャパン

戦略コンサル

経営層に対する全社戦略、M&A戦略など最上流の課題解決を支援。

マッキンゼー・アンド・カンパニー, ボストン コンサルティング グループ(BCG), ベイン・アンド・カンパニー, A.T. カーニー, ローランド・ベルガー

総合コンサル

戦略から業務改革、IT導入まで、企業の課題を包括的に支援。

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC), PwCコンサルティング, EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC), KPMGコンサルティング, アクセンチュア

ITコンサル

IT戦略、システム導入、DX推進などテクノロジーを軸としたコンサルティング。

日本IBM, キャップジェミニ, 日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ

FAS

M&Aアドバイザリー、事業再生、不正調査など財務関連の専門サービスを提供。

PwCアドバイザリー, KPMG FAS, デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA), EYストラテジー・アンド・コンサルティング (FAS部門)

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外資コンサルの業務内容:実務のリアリティ

外資コンサルタントの日常は、華やかなプレゼンテーションだけではありません。泥臭いリサーチ、終わりのない分析、そして激しい議論の連続です。

プロジェクトのライフサイクル

一般的なプロジェクトは3ヶ月から6ヶ月の期間で行われます(システム導入などは数年に及ぶこともあります)。

提案(Proposal):
クライアントの課題をヒアリングし、「論点(Issue)」を特定します。解決へのアプローチと体制、見積もりを提示して案件を獲得します。ここはパートナーやディレクターの主戦場です。

仮説構築とリサーチ:
プロジェクト開始直後、コンサルタントは徹底的な情報収集を行います。デスクリサーチだけでなく、有識者インタビュー(Expert Interview)や、現場への張り付き調査などを行い、初期仮説を磨き上げます。

分析と検証:
収集したデータを基に、エクセルやBIツール、最近ではPythonなどを用いて分析を行います。マッキンゼーやBCGでは、この分析の厳密さが徹底的に問われます。

中間報告と軌道修正:
クライアントとの定例ミーティングで進捗を共有します。往々にして新たな事実が発覚し、仮説の修正を余儀なくされます。ここでの柔軟性とスピードがプロジェクトの成否を分けます。

最終報告と実行支援:
膨大な分析結果を、突き刺さるメッセージ(Key Message)へと昇華させ、経営陣に提言します。近年はここで終わらず、実際の施策実行まで現場に入り込んで支援するケースが増えています。

英語力の現実的基準

「外資系」という響きから英語力が必須と思われがちですが、ファームやポジションによってその重みは異なります。しかし、キャリアアップを目指すなら避けては通れない道です。

TOEIC 850点の壁:
JACリクルートメントのデータによれば、海外拠点との連携やグローバルプロジェクトへの参画には、TOEIC 850点程度が目安となります。これは、単にメールが読めるレベルではなく、会議で建設的な発言ができ、交渉が可能なレベル(第一言語に近い運用能力)を指します。

ドキュメンテーション:
英語での資料作成能力は必須です。特に人事系ファーム(WTW、Mercer、Aon)では、海外本社のレポートを日本向けにローカライズしたり、逆に日本企業のデータを英語で本社に報告したりする業務が日常的に発生します。

コンサル転職、英語できないは不利?不安を解消する必須知識と対策

コンサル転職、英語できないは不利?不安を解消する必須知識と対策

コンサル転職での英語の必要性をファーム別に解説。外資・日系でのTOEIC目安から、現場で役立つ「コンサル日本語」と実践フレーズ集まで。英語が完璧でなくても成功できる戦略を伝授。

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報酬・キャリアパス・アルムナイネットワーク

コンサルティング業界への転職を検討する最大の誘因の一つが、他業界を圧倒する報酬水準です。2025年の最新データを分析すると、ファームのカテゴリー間、そして年齢層間で明確なヒエラルキーと昇給カーブが存在することが判明しました。

以下のデータは、各ファームの平均年収を示したものです。戦略コンサルが上位を独占しており、総合コンサルとの間には明確な「戦略プレミアム」が存在します。

順位 企業名 カテゴリー 平均年収
1

ベイン・アンド・カンパニー (Bain & Company)

戦略コンサル

1,940万円

2

ボストン コンサルティング グループ (Boston Consulting Group, BCG)

戦略コンサル

1,928万円

3

A.T.カーニー (A.T. Kearney)

戦略コンサル

1,907万円

4

マッキンゼー・アンド・カンパニー (McKinsey & Company)

戦略コンサル

1,842万円

5

ローランド・ベルガー (Roland Berger)

戦略コンサル

1,710万円

6

アーサー・ディ・リトル(Arthur D. Little, ADL)

戦略コンサル

1,689万円

7

デロイト トーマツ コンサルティング (DTC)

総合コンサル/Big4

1,422万円

8

EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)

総合コンサル/Big4

1,393万円

9

KPMGコンサルティング

総合コンサル/Big4

1,328万円

10

PwCコンサルティング

総合コンサル/Big4

1,316万円

11

アクセンチュア (Accenture)

総合コンサル/Big4

1,268万円

戦略プレミアムの実態:
上位の戦略系ファームは平均で1,700万円〜1,900万円台を維持しており、総合コンサル(1,200万円〜1,400万円台)と比較して約500万円以上の差があります。これは、戦略コンサルタントに求められる知的負荷の高さ、プロジェクトのプレッシャー、そして雇用の流動性リスクに対する「リスクプレミアム」と解釈できます。

総合コンサルの底堅さ:
アクセンチュアやBig4各社も、日本企業の平均給与を遥かに上回る水準です。特にデロイトやEYなどは戦略部門を強化しており、部門によっては戦略系ファームに匹敵する報酬を提示しているケースもあります。

年収構造の真実

外資コンサルの年収は、基本給(Base Salary)と業績賞与(Bonus)で構成されます。賞与の比率は役職が上がるほど高まり、パートナーでは年収の半分以上を占めることもあります。

役職(ランク) 想定年収レンジ 役割と期待値
アナリスト / アソシエイト

500万 - 800万円

情報収集、分析、資料作成の正確性とスピード。

コンサルタント / シニアアソシエイト

800万 - 1,400万円

仮説構築、担当モジュールの完遂、ジュニアの指導。

マネージャー

1,200万 - 2,000万円

プロジェクト全体の品質管理、顧客との信頼構築、予算管理。

シニアマネージャー

1,800万 - 3,000万円

複数プロジェクトの統括、案件獲得のサポート、方法論の開発。

パートナー / ディレクター

3,000万円 - 億単位

ファームの経営、売上責任、クライアントリレーションの最高責任者。

注:戦略コンサルファームは上記より20-30%高い傾向にあります。また、M&Aキャピタルパートナーズのように、平均年収が2,000万円を超える特殊なM&A仲介会社も存在しますが、これは成功報酬の比率が極めて高いためであり、純粋なコンサルティングファームとは給与体系が異なる点に留意が必要です。

年齢別・役職別の報酬ダイナミクス

平均年収データは、パートナーからジュニアまでを含んだ数値であり、個人のキャリアパスを具体的にイメージするには不十分です。年齢別のデータを見ると、昇給のスピード感における外資系の特異性が浮き彫りになります。

戦略コンサルファームの加速力:
一部の調査では、A.T.カーニーの34.4歳時点でのモデル年収として921万円というデータもありますが、これはベース給与や特定職位の平均と推測されます。実態として、戦略ファームではマネージャークラス(通常30代前半で到達)になれば年収は2,000万円を超え、30代後半のプリンシパル/パートナー層では3,000万円〜5,000万円以上に達するケースが一般的です。

BCG(30.8歳で880万円)やマッキンゼー(31.5歳で812万円)というデータも同様に、高い賞与(ボーナス)を含まないベース給与、あるいは若手層を中心とした集計である可能性が高いです。の「平均1,900万円」という数字との乖離は、成果連動ボーナスの大きさを示唆しています。

アルムナイネットワークという「資産」

「激務で使い捨てられる」というイメージは過去のものです。現在、各ファームは退職者(アルムナイ)を貴重な資産と捉え、ネットワーク化に力を入れています。

ビジネス連携:
アルムナイが事業会社の幹部に就任し、古巣のファームに仕事を発注するというエコシステムが確立しています。

ブーメラン採用:
一度ファームを離れ、スタートアップや事業会社で実務経験を積んだ人材が、より高い役職で再入社するケースが増えています。これは、多様な視点を組織に取り入れるための有効な手段となっています。

キャリアの広がり:
コンサル出身者は、PEファンド、ベンチャーキャピタル、大手企業の経営企画、そしてAIスタートアップの経営層(CxO)など、あらゆる業界で引く手あまたです。例えば、ベイン出身者が創業したAI企業が、コンサルティング経験を持つ人材を積極的に採用している事例もあります。

「ホワイト企業」としての側面

高報酬は激務の対価であるというのが通説ですが、近年の働き方改革により状況は変化しています。
「ホワイト企業ランキング」において、

・ベイン・アンド・カンパニー(1位)
・アクセンチュア(2位)
・マッキンゼー(3位)
などが上位にランクインしています。

これは「労働時間が短い」という意味ではなく、「合理的な評価制度」「高い報酬」「充実したトレーニング」「無駄な社内政治の排除」といった要素が、従業員満足度(エンゲージメント)を高めているためと考えられます。特にアクセンチュアは、大規模な組織改革により、激務の代名詞であった環境を劇的に改善し、女性の活躍推進やリモートワーク環境の整備において業界をリードしています。

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戦略的転職活動:ムービンが提唱する成功への道筋

外資コンサルティングファームへの転職は、情報戦です。WEB上の一般的な情報や、大手転職サイトの求人票だけでは見えてこない「リアル」を把握することが、合否を分けます。

なぜ「ムービン」なのか

私たち、株式会社ムービン・ストラテジック・キャリアは、コンサルティング業界に特化したエージェントとして、以下の「情報の非対称性」を解消します。

インサイダー情報の提供:
各ファームのパートナーや現場コンサルタントとの太いパイプを持ち、求人票には書かれない「プロジェクトの生々しい内容」や「部門ごとのカルチャーの違い(例えば、A社の金融チームは体育会系だが、ヘルスケアチームはアカデミック、など)」を把握しています。

選考プロセスの戦略化:
「どのファームをどの順番で受けるか」は極めて重要です。第一志望の面接前に、他ファームで練習を積むべきか、あるいは内定時期を揃えて条件交渉を有利に進めるべきか。過去数万件の事例に基づいた戦略的なスケジューリングを提案します。

ケース面接対策の質:
フェルミ推定やビジネスケースなどの特殊な面接に対し、書籍レベルの対策では不十分です。ムービンでは、元コンサルタントのアドバイザーが、模擬面接を通じて思考の癖を矯正し、プロが評価するポイント(論理の飛躍がないか、現実的な視点があるか等)を徹底的に指導します。

 

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外資コンサルティングファームへの転職希望者のためのFAQ

Q: 2025年現在、主要な外資コンサルティングファームにはどのような企業がありますか?

主に以下のカテゴリーに分類されます。

戦略コンサル(Tier 1/ MBB):
マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティング グループ (BCG)、ベイン・アンド・カンパニー。
A.T.カーニー、ローランド・ベルガー、アーサー・ディ・リトル。

総合コンサル(Big 4 + α):
アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティング。

IT/特化型:
日本IBM、ガートナー ジャパンなど。

各社ともDXやAI領域への投資を加速しており、戦略コンサルが実行支援へ、総合コンサルが戦略領域へと相互に領域を拡大しています。

Q: コンサル未経験でも外資系ファームに転職できますか?

はい、コンサルティング業界が未経験の方でも、外資系ファームへの転職は十分に可能です。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進需要が高まる現在、業界全体で積極的に「ポテンシャル採用」が行われています。

【必須レベルが求められるケース】

ファームが未経験者に求めるのは、コンサルタントとしての「地頭の良さ」と「知的体力」です。採用のハードルが最も低く、需要が高いのは以下の層です。

年齢の目安:
20代後半、特に26歳から30歳前後が「スイートスポット」です。基礎的なビジネススキルと柔軟性を兼ね備えていると判断されやすく、コンサルタントの思考法に馴染みやすいと見なされます。

好まれる前職:
・大手総合商社、大手メーカー(製造業)
・大手金融機関、大手監査法人
・中央省庁(官僚)、大手IT総合企業

これらの前職で培われた論理的思考力、課題解決能力、および大組織の力学を理解する経験が、コンサルティング適性の裏付けとなります。

【30代以降の転職戦略】

30代を超えて未経験から転職する場合、ポテンシャルだけでなく、特定の領域における専門性が不可欠となります。IT、財務、サプライチェーンマネジメント(SCM)などの専門知識が評価され、即戦力として期待されます。

Q: 英語力は必須ですか?

英語力の必要性は、志望するファームのカテゴリーとプロジェクト内容によって大きく異なります。

【必須レベルが求められるケース】

戦略コンサルファーム(マッキンゼー、BCGなど):
・高い英語力は基本的に必須です。グローバル企業の経営層をクライアントとすること、海外オフィスとの連携、英語での資料作成やディスカッションが日常的に発生するためです。
・TOEIC 900点以上のスコアや、ビジネスの場で流暢に交渉・議論ができる実務レベルの英会話スキルが求められる傾向にあります。

総合・ITコンサルファーム(Big 4、アクセンチュアなど):
・国際案件を扱う部門や、クロスボーダーのM&A案件などでは高い英語力が求められます。
・また、海外製のソフトウェアや技術情報を扱う機会が多いため、読み書きレベルの英語力は最低限必要とされるケースが多いです。

【英語力が必須ではないケース】

国内案件専門の部署:
総合系ファームやIT系ファームの一部には、クライアントが完全に日本企業で、国内市場に特化したDX支援や業務改革を行う部署も存在します。こうした部署では、英語力よりも日本語での高い論理的思考力やコミュニケーション能力が重視されます。

【キャリアへの影響】
英語力が必須ではないポジションで入社した場合でも、英語力があれば、グローバルプロジェクトへの参画機会や昇進・昇格のチャンスが格段に広がります。キャリアの選択肢と市場価値を最大化したい場合は、英語力を磨くことが強力な武器となります。入社後に英語トレーニング制度を設けているファームもありますので、入社後の学習も可能です。

コンサル転職、英語できないは不利?不安を解消する必須知識と対策

コンサル転職、英語できないは不利?不安を解消する必須知識と対策

コンサル転職での英語の必要性をファーム別に解説。外資・日系でのTOEIC目安から、現場で役立つ「コンサル日本語」と実践フレーズ集まで。英語が完璧でなくても成功できる戦略を伝授。

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Q: 外資系と日系コンサルの違いは何ですか?

資本構成の違いだけでなく、企業文化、評価制度、働き方、そして強みとする領域に至るまで、外資系と日系のコンサルティングファームにはそれぞれの特徴があります。ただし、近年は人材獲得競争の激化などを背景に、互いの長所を取り入れる動きが活発化しており、典型的なイメージだけで判断するのは早計です。

外資系ファームの傾向

評価・カルチャー
個人の成果を重視する徹底した成果主義が特徴です。年齢や在籍年数に関わらず、実力次第でスピーディーな昇進と高い報酬が期待できます。プロジェクト単位でチームが組成され、プロフェッショナルとして個々が自律的に動く文化が根付いています。

働き方
プロジェクトが終了したタイミングで2~3週間の長期休暇を取得しやすいなど、メリハリのある働き方が可能です。一方で、個人に与えられる裁量が大きい分、成果に対する責任も重くなります。

強み
グローバルネットワークを活かした最新の知見や、クロスボーダー案件の豊富さが強みです。

日系ファームの傾向

評価・カルチャー
チームワークを重んじ、組織全体で成果を出すことを目指す文化があります。OJTや研修制度が充実しており、時間をかけて人材を育成する傾向が見られます。

働き方
クライアントと長期的な関係を築く「顧問型」の支援も多く、組織としてのフォローが手厚いのが特徴です。福利厚生が充実しているファームも多く、安定した環境で長く働きやすいとされています。

強み
日本企業の文化や意思決定プロセスを深く理解しており、国内市場に根差した現実的なコンサルティングを提供できる点が強みです。

しかし、この「外資系=成果主義でドライ」「日系=チームワーク重視でウェット」という二元論は、もはや過去のものとなりつつあります。例えば、外資系のPwCコンサルティングでは働き方改革「Project PRIDE」を推進し、ワークライフバランスの向上に努めています。また、BCGでもチームワークやメンター制度が重視されているとの声が多く聞かれます。一方で、日系のベイカレント・コンサルティングや経営共創基盤は、実力主義・成果主義のカルチャーで知られています。

優秀な人材を惹きつけるために、外資系はよりサステナブルな労働環境を、日系はより競争力のある報酬体系や成長機会を提供する必要に迫られています。そのため、転職希望者は「外資か、日系か」という大枠だけでなく、個々のファームが持つ独自の文化や制度を深く見極める必要があります。

外資系 vs. 日系コンサルティングファーム比較

比較項目 外資系(一般的傾向) 日系(一般的傾向) 復職支援/近年の動向(ハイブリッド化)
評価制度

成果主義(Up or Out)

年功序列の要素も残る

日系でも成果主義導入が進み、外資系でも育成や定着を重視する傾向

給与体系

高い基本給+パフォーマンス連動の賞与

安定した給与+手厚い福利厚生

外資系も福利厚生を充実させ、日系も成果に応じた報酬制度を強化

カルチャー

個人主義、プロフェッショナリズム、ダイバーシティ

チームワーク、協調性、組織への帰属意識

外資系でもチームでの協業を重視。日系でも多様なバックグラウンドを持つ人材が増加

働き方

プロジェクトベースでメリハリがある。個人の裁量が大きい

長期的な関係構築。組織的なサポートが手厚い

外資系で働き方改革が進展。日系でも柔軟な働き方(リモート等)が浸透

キャリアパス

転職や起業など外部へのキャリアも活発

ファーム内での長期的なキャリア形成を支援

どちらのタイプでもポストコンサルのキャリアパスは多様化

強み

グローバルな知見、最新メソドロジー

日本市場・企業文化への深い理解、官公庁との連携

グローバルとローカルの知見を融合させる動きが加速

出典: 各種公開情報 に基づき作成。制度は変更される可能性があるため、最新情報は各社にご確認ください。
Q: 「戦略コンサル」と「総合コンサル(BIG4含む)」では、何が違うのですか?

伝統的に、戦略コンサルは「何をすべきか(What)」という経営アジェンダの策定を、総合コンサルは「どう実行するか(How)」という具体的な実行支援を担ってきました。しかし、現在はこの垣根が非常に低くなっています。

戦略コンサル
主に経営トップをクライアントとし、全社戦略や事業ポートフォリオの見直しといった企業の根幹に関わる課題を扱います。少数精鋭のチームで、短期間に高い付加価値を出すことが求められます。近年は、策定した戦略の実行までを支援するケースも増えており、例えばBCGはファーム内にITやデジタルの専門組織を擁するなど、サービス領域を拡大しています。

総合コンサル
戦略立案から業務改革、IT導入、アウトソーシングまで、幅広いサービスを一気通貫で提供できるのが最大の強みです。数千人規模のコンサルタントを抱え、インダストリー(業界)とソリューション(機能)のマトリクス型組織を形成しているのが一般的です。特にBIG4は、監査法人を母体としているため、会計・財務・リスク管理といった領域に歴史的な強みを持っています。

近年の動向
この両者の境界線は曖昧になっています。戦略コンサルファームが実行支援領域に進出する一方、総合コンサルファームもPwCの「Strategy&」、デロイトの「モニター デロイト」、EYの「EY-Parthenon」といった戦略部隊を強化し、経営トップレベルの戦略案件の獲得に力を入れています。転職者にとっては、ファームの「看板」だけでなく、自分が所属するチームやユニットがどのような案件を扱っているかを具体的に確認することが、入社後のミスマッチを防ぐ上で不可欠です。

Q: 組織人事コンサルティングに強いファームはどこですか?

組織人事コンサルティング領域は、この分野を専門とする「ブティックファーム」と、総合ファーム内に設置された「専門チーム」が二大勢力となっています。それぞれに異なる強みや特徴があり、ご自身の志向性やキャリアプランに合ったファームを選ぶことが重要です。

専門ブティックファーム

特定の領域で長年培ってきた深い知見と独自の方法論、グローバルなデータなどが強みです。

マーサー ジャパン (Mercer)
「人・組織」に関するあらゆる課題を網羅する、世界最大級の組織人事コンサルティングファーム。グローバルで収集した豊富な報酬データや、年金・資産運用に関する知見も活用し、人事制度設計からM&A、福利厚生まで幅広いサービスを提供します。

コーン・フェリー・ジャパン
心理学や行動科学に基づいたアプローチが特徴。EQ(心の知能指数)の概念を提唱したことでも知られ、リーダーシップ開発や人材アセスメント、エグゼクティブサーチに定評があります。

ウィリス・タワーズワトソン (WTW)
リスクマネジメントと人事コンサルティングが融合したユニークなファーム。データドリブンなアプローチで、従業員エンゲージメントサーベイや報酬設計、退職給付制度の最適化などを支援します。

総合コンサル・ITコンサルファームの組織人事部門

ファームが持つ多様なリソースや他部門との連携力を活かし、大規模で複雑な変革プロジェクトを手掛けるのが特徴です。

BIG4(デロイト, PwC, EY, KPMG)
M&Aや事業再編に伴う人事統合(PMI)、グローバル人事制度の構築、人事領域のDX(HRトランスフォーメーション)など、会計・税務・法務といった他部門と連携した大規模案件が豊富です。企業の根幹を揺るがすような変革を「人・組織」の側面から支えるダイナミックな経験が積めます。

アクセンチュア
テクノロジーを駆使した変革に圧倒的な強みを持ちます。HR-Techの導入やデータ分析を通じた人材マネジメントの高度化、大規模な組織変革を成功に導くチェンジマネジメントなど、最先端のソリューションに触れる機会が豊富です。

組織人事コンサルティング 主要ファームの特徴

ファーム名 特徴・強み プロジェクト事例・領域 働き方・カルチャーの傾向
マーサー ジャパン (Mercer)

グローバルな報酬データ、幅広いサービスライン、年金・資産運用の知見

人事制度設計、M&Aアドバイザリー、グローバル人材マネジメント、福利厚生制度構築

外資系らしいドライな雰囲気とプロフェッショナリズム。若手から裁量権が大きい

コーン・フェリー・ジャパン

心理学・行動科学に基づくアプローチ、EQ、リーダーシップ開発、エグゼクティブサーチに定評

組織戦略、人事改革、PMI、タレントマネジメント、ジョブ型雇用移行支援

実力主義と日本的な調和のバランス。自律性が求められるが、チームでの協業も重視

ウィリス・タワーズワトソン (WTW)

リスクマネジメントと人事の融合、データドリブンなアプローチ、グローバルな知見

従業員エンゲージメントサーベイ、チェンジマネジメント、報酬・福利厚生制度設計、M&A人事

外資特有の成果主義。プロジェクトによるが、業界内では比較的WLBは調整しにくいとの声も

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)

案件のバリエーションと数が豊富。他部門との連携力、グローバルプロジェクト多数

M&A人事、グローバルHR、HRトランスフォーメーション、HRBP体制構築

互いに助け合う"Take care of each other"の文化。多様な働き方に寛容で制度も充実

PwCコンサルテイング

経営戦略と表裏一体の人事戦略。組織文化の深層からの変革。グローバルネットワーク

人事戦略、組織設計、チェンジマネジメント、HR M&A(DD、PMI)、シェアードサービス化支援

温和でアットホームな雰囲気。カルチャー醸成に注力しており、未経験者も立ち上がりやすい

EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)

多様な人材を尊重するカルチャー。グローバルネットワークと他サービスとの連携

HRトランスフォーメーション、チェンジマネジメント、タレントマネジメント

BIG4の中でも穏やかな人が多く、チームワークや手厚い指導を重視する社風

KPMGコンサルティング

組織・人材の潜在能力を最大限に引き出す支援。最新テクノロジーの活用

人事制度改革、組織構造改革、チェンジマネジメント、金融機関向けコンサルティング

日本企業的で温和なカルチャー。手を挙げれば挑戦できる環境。WLBは比較的良好

アクセンチュア

テクノロジーを駆使したHR変革、大規模チェンジマネジメント、グローバルな知見

HRトランスフォーメーション、人事サービス・デリバリーモデル構築、DX人材育成、組織健全性診断

変化を恐れないダイナミックな組織。自ら変革を体現し、クライアントに価値提供する文化

出典: 各種公開情報 に基づき作成。制度は変更される可能性があるため、最新情報は各社にご確認ください。
Q: コンサルティングファームの最新ランキングを教えてください。

コンサルティングファームのランキングは複数存在し、それぞれ評価軸が異なるため、順位だけを鵜呑みにせず「何を測っているランキングなのか」を理解した上で参考にすることが重要です。ここでは、転職希望者が特に注目すべき2つのランキングを紹介します。

Vault Consulting Ranking

米国のキャリア情報会社Vault社が発表する、世界的に権威のあるランキングです。評価は、同業他社のコンサルタントからの評価(Prestige=格式・評判)と、自社の従業員による評価(働きがい、給与、ワークライフバランスなど)を組み合わせて算出されます。グローバルなブランド力や業界内での評価を測る上で非常に有用な指標です。

・2025年版 アジア太平洋(APAC)地域ランキングでは、総合1位がベイン・アンド・カンパニー、2位がA.T. カーニーでした。
・一方、Prestige(格式)ランキングでは、1位がマッキンゼー・アンド・カンパニー、2位がボストン コンサルティング グループ、3位がベイン・アンド・カンパニーと、MBBがトップ3を独占しています。

OpenWork 働きがいのある企業ランキング

日本最大級の社員クチコミサイト「OpenWork」に投稿された評価レポートを元にした、日本国内のランキングです。現役社員や元社員の「生の声」が反映されるため、日本オフィスにおける日々の労働環境や企業文化の実態を把握するのに適しています。

・このランキングでは、日系のアビームコンサルティングが毎年上位にランクインしており、2024年には総合4位に選ばれています。これは、同社が日本国内で高い従業員満足度を維持していることの証左と言えるでしょう。

これらのランキングを戦略的に活用することが、賢いファーム選びにつながります。例えば、将来的なキャリアの選択肢(ポストコンサル)や案件のレベルを重視するなら、ブランド力を示すVaultのPrestigeランキングが参考になります。一方で、日々の働きやすさや日本オフィス独自のカルチャーを重視するなら、OpenWorkの評価を深く読み解くべきです。アビームコンサルティングのように、グローバルなPrestigeではMBBに及ばなくとも、国内の働きがいランキングでトップクラスという事実は、「その人にとっての最適なファーム」は一つではないことを示唆しています。ランキングは、自身の価値観を測るための「ものさし」として活用しましょう。

Q: 「働きがい」や「ワークライフバランス」の評判が良いのはどのファームですか?

コンサルティング業界には「激務」のイメージが根強くありますが、近年は人材の獲得・定着のために各社が働き方改革に真剣に取り組んでいます。ただし、その実態はアサインされるプロジェクトやチーム、個人の裁量に大きく依存するのが現実です。社員の口コミ(評判)から、各社のカルチャーの傾向を掴むことが重要です。

働き方改革の動向
PwCコンサルティングの「Project PRIDE」では、平日の深夜(22時~5時)と休日の上司から部下への連絡を原則禁止しています。アクセンチュアも残業時間削減に成功し、離職率を半減させたと報告しています。アビームコンサルティングも継続的な働き方改革が評価され、OpenWorkのランキングで常に上位に位置しています。

実態は「プロジェクトによる」
口コミで最も多く見られるのは「働きやすさはプロジェクトや上司による」という声です。特に、プロジェクトが炎上した場合や納期直前は、長時間労働が避けられない傾向にあります。

主要ファームの「働きがい」と「ワークライフバランス(WLB)」評判サマリー

ファーム名 働きがい(ポジティブな口コミ要約 ワークライフバランス(口コミ要約) 組織・カルチャーの特徴
ボストン コンサルティング グループ(BCG)

社会的インパクトの大きい仕事に若手から関われ、成長スピードが圧倒的。経営者と対等に議論できる。

プロジェクトによるが、残業管理の意識は高い。休暇も調整しやすい。チームで乗り越える文化。

上下関係が厳しすぎず、風通しが良い。チームワークや助け合いを重視する文化が強い。

ベイン・アンド・カンパニー

自分の仕事の成果がダイレクトに見える。若手の意見も尊重され、試行錯誤しながら進められる。

WLBを維持・改善しようという意識が会社として高い。理不尽な長時間労働は少ない。プロジェクト後の休暇も取りやすい。

非常にフラットで社員同士の距離が近い。クライアントへの結果にコミットする文化が根底にある。

マッキンゼー・アンド・カンパニー

業界最高峰の仕事という自負。優秀な同僚と協働し、クライアントの最重要課題に取り組める。

激務になりやすいが、近年は在宅勤務やフレックスも導入され改善傾向。ただし常に高い成果が求められる。

プライドの高いプロフェッショナルの集団。個人への要求レベルは非常に高いが、風通しは良く、若手でも意見が言える。

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)

新卒でも高水準の給与。パフォーマンスが良ければ年功序列なく昇進でき、モチベーションになる。

制度は充実。フレックスや在宅勤務も活用しやすい。育児中の社員からも働きやすいとの声。ただし案件によっては激務。

互いに助け合う文化。多様な働き方への理解がある。一方でユニットによるカルチャー差も大きい。

PwCコンサルテイング

若手の成長環境が整っている。多様な個性を尊重し、メンバーの良さを活かす文化。

WLBを重視する制度(深夜・休日連絡禁止等)が強力に推進されている。休暇も取りやすいとの声が多い。

温和でアットホームな雰囲気。中途・新卒の壁がなく、フラット。カルチャー醸成に本気で取り組んでいる。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)

多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍。手厚い指導があり、育成に注力している。

WLBではなく「ワークライフマネジメント」を推進。時間単位有給や在宅勤務など柔軟な制度が充実。

BIG4の中でも穏やかな人が多く、チームワークや助け合いを重視する社風。DE&Iを積極的に推進。

KPMGコンサルティング

頑張りが正当に評価され、給与や役割に反映される。新しいことに挑戦できる風土。

全社平均残業時間はBIG4の中でも短い傾向。WLBは比較的良好。ただしプロジェクトやIT案件への偏りによる繁忙はある。

日本企業的で社員を大切にする温和なカルチャー。縦割りでなく、手を挙げれば挑戦できる環境。

アクセンチュア

スケールの大きなプロジェクトで社会にインパクトを与えている実感。変化を恐れず、挑戦する機会が豊富。

働き方改革で残業時間は大幅に減少。ただしプロジェクトや常駐先による差は大きい。マネージャー以上は依然として激務との声も。

「変革の伝道師」としての意識が高い。自らを変革し続け、その知見をクライアントに提供するダイナミックな文化。

出典: 各種公開情報 に基づき作成。制度は変更される可能性があるため、最新情報は各社にご確認ください。
Q: 未経験からでも転職しやすい大手コンサルはありますか?

はい、多くの大手コンサルティングファームが、コンサルタント未経験者のポテンシャル採用を積極的に行っています。特に、20代後半から30代前半で、コンサルティング業務と親和性の高い職務経験をお持ちの方は、有利に選考を進められる可能性があります。

ポテンシャル採用の主なターゲット

・年齢層は第二新卒から30代が中心です。30歳までを目安に活動を開始すると、ポテンシャルを評価されやすい傾向にあります。40代以上になると、即戦力として高い専門性やマネジメント経験が求められるため、未経験からの転職難易度は上がります。

求められる経験とスキル

親和性の高い職務経験
事業会社での経営企画、事業企画、マーケティング、財務、人事といった企画系の経験や、SIerやITベンダーでの経験は高く評価されます。

基礎能力
論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力、仮説構築力といったコンサルタントとしての基礎能力は必須です。これらはケース面接で厳しく評価されます。

スタンス
高い学習意欲、知的好奇心、精神的・肉体的なタフさも同様に重要です。

プラスアルファ
特定業界に関する深い知見や、ビジネスレベルの英語力は、大きなアドバンテージとなります。

組織人事コンサルティング領域での未経験採用

・この領域では、事業会社の人事部(特に人事企画、制度設計、労務などの経験者)や、人材紹介・人材開発といった人材業界での経験者は、即戦力候補として特に歓迎されます。実際に多くの求人情報で「業種未経験OK」とされており、門戸は広く開かれています。

未経験からの転職は、情報収集と選考対策が成功の鍵を握ります。どのファームが自分の経験を評価してくれるのか、どのようなスキルをアピールすれば良いのかを見極めるのは簡単ではありません。ムービンのようなコンサル業界に特化した転職エージェントは、各ファームの採用動向や求める人物像を熟知しています。専門エージェントを活用し、的確なファーム選びと徹底した選考対策を行うことが、成功への最短ルートと言えるでしょう。

Q: 大手コンサルティングファームの採用時期は?

大手コンサルティングファームの採用時期は、新卒採用と中途採用で異なります。

新卒採用
一般的に、大学3年生の夏(7月~8月頃)からインターンシップ選考が始まり、秋から冬(9月~12月頃)にかけて本選考が行われるケースが多いです。近年は、大学4年生の4月頃にも選考機会を設ける企業が増えています。エントリーシートの提出は大学3年生の4月頃から始まることもあるため、早期からの情報収集と準備が重要です。

中途採用
多くの大手コンサルティングファームでは、通年で経験者およびポテンシャル採用(未経験者含む)を行っています。特に外資系戦略ファームでは通年採用が一般的です。第二新卒者にとっても挑戦しやすい環境が整いつつあります。

転職希望者は、各ファームの採用ページや転職エージェントを通じて、最新の募集状況を確認することをおすすめします。

 

組織人事コンサルティングファーム 主要企業

組織人事系(外資系)ブティックファーム

 

Big4コンサルティングファーム

 

総合系コンサルティングファーム

 

シンクタンク系

 

人材育成・組織開発系コンサルティングファーム

 

その他、国内独立系・領域特化型コンサルティングファーム

 

中小企業向けコンサルティングファーム

 

戦略系コンサルティングファーム

 



組織人事コンサルティング業界情報 メニュー一覧

【特集】組織人事コンサル業界情報

組織人事コンサルタントや事業会社人事など、組織・人事に関わる様々なポジションへの転職について様々な視点でご紹介いたします。

組織人事コンサルティング 主要ファーム一覧

人事制度、人材育成、採用など組織人事に特化しているコンサルティングファームをご紹介致します。

組織人事コンサルティング業界概観

組織人事コンサルティングにかかる業界について、カテゴリ毎の概要をご紹介致します。

組織人事コンサルティング キャリアセミナー情報

企業のさらなる発展にかかせない人材との出会いはムービンから。コンサルタントを志望する求職者とのマッチングならお任せください。

組織人事系コンサルティング 採用動向

組織人事コンサルティングファームの最新採用状況をもとに、弊社独自の採用動向をまとめました。

組織人事コンサルティングファームランキング

firsthandによる、組織人事コンサルティングファームのランキングをご紹介致します。

組織人事コンサルタント推薦図書

コンサルタントという職業の理解を深めるための書籍をご紹介致します。

ポスト組織人事コンサルタントのキャリアパス

組織人事コンサルタントからのネクストキャリアについて、弊社支援実績をもとにご紹介致します。

お一人お一人に合わせた転職支援、専任のコンサルタントがサポート

ムービンでは大手には出来ない、お一人お一人に合わせた転職支援をご提供しております。
組織人事コンサルタントへのご転職をお考えの方は、ご自身では気づかれない可能性を見つけるためにもぜひ一度ご相談ください。